お知らせ

令和5年春の褒章について

2023年5月2日

  • 受賞

令和5年春の褒章が発表されました。 心よりお祝い申し上げます。

紫綬褒章

科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方に授与されるものです。

寺北 明久教授(理学研究科)

紫綬褒章を受章 寺北教授インタビュー

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「寺北教授は、分子生理学分野において、動物の光感覚や光受容に関する研究を精力的に推進してこられました。

多くの動物は外界情報の大部分を光情報から得ています。動物は光をキャッチするために特化したタンパク質(オプシンと呼ばれる)を用いて光を受容し、その情報を、物を見る視覚や、概日リズムの光調節や熱産生調節など、視覚以外(非視覚)のさまざまな機能に利用しています。寺北教授は、今日では常識になっているオプシンの多様性をいち早く明らかにし、オプシンの多様性研究の扉を開きました。さらに、動物がなぜ多様なオプシンを有するのか、という生物学的意味を、分子レベル、細胞・組織レベル、行動のレベルで、オプシンの分子特性から理解するという独自の研究を展開し、動物と光の関わりについて、分子生理学的な研究により、数多くの顕著な業績を残し、この分野の国際的リーダーのひとりとして、学問の発展に貢献しました。さらに、最近は、多様なオプシンを利用し、光遺伝学分野という応用の分野の研究も展開されています。

上記の業績により、日本動物学会学会賞(2009年)、日本比較生理生化学会学会賞(2017年)、日本光生物学協会協会賞(2020年)などの賞を受賞されました。

この度の寺北教授のご受章を心よりお祝い申し上げますとともに、先生のご健勝と益々のご活躍を祈念いたします。」 (理学研究科 教授 小柳 光正)

問い合わせ先

人事課・広報課
TEL06-6605-3411