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2019年12月4日
2019年11月9日(土)に、滋賀県北西部における土地利用(とくに里山里湖利用とその変化)を主なテーマとしたフィールドトリップを行いました(参加者12名)。
はじめに百瀬川扇状地を訪れました(高島市マキノ)。百瀬川では、日本でも有数の明瞭な扇状地が形成されているところで、扇頂直下では水田が、扇央部では果樹園が広がる扇状地の特徴的な土地利用を実感することができました。扇状地のすぐ北側の山裾には別荘地が開発されていて、そちらも見学しました。マキノ地区には、これ以外にもいくつかの別荘地開発が行われています。
高島市周辺の山麓付近や休耕地には太陽光発電のためのソーラーパネルが点在していました。FIT制度の改正に伴って太陽光発電が各地で進められていますが、FITの制度設計や新たな土地利用のあり方はさまざまな問題を抱えていることも学びました。その後、マキノでは、メタセコイア並木を車窓から眺めながら移動し、道の駅で昼食をとりました。
昼食後は、高島市針江地区の「川端(かばた)集落」を訪れました。「かばた」とは、湧き水を炊事や飲料水に利用するためのシステムで、食器を洗う場としても利用されます。食べ残しや鍋の汚れなどは「かばた」で飼っている鯉が綺麗に処理してくれます。そうして「浄化」された水は琵琶湖へと流れていきます。安曇川扇状地の扇端部に位置する針江ならではの自然利用で、今も多くの家庭で「かばた」が使われています。今回はそんな針江の貴重な文化景観を、地元の方に解説していただきながらの見学でした。その途中で、湧水の試飲、川端を利用して作った豆腐、琵琶湖の淡水魚など、地域の味も堪能しました。
最後に安曇川の鳥趾状三角州を見学したあと、大津まで移動して親睦会を行い、教員、院生、学部生の垣根を越えて親交を深めました。
(2年生 川﨑汐璃・伊藤 航)
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