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2022年10月3日
2022年9月12日から9月15日までの4日間、学部3年生授業「地理学講読演習II」と、大学院生向け授業「地理学基礎問題研究演習」を兼ねた沖縄フィールドワークを実施しました。フィールドワークには、山﨑教授と授業を受講する3年生4名、院生5名の計10名が参加しました。
1日目は、はじめに宜野湾市の中部にある嘉数高台公園を訪れました。ここからは、普天間基地とその一帯を一望することができ、基地の規模や市街地の中に基地が占有している状況を見てとることができました。
その後、沖縄戦から本土復帰後の沖縄までを経験された知念一郎氏より、その半生に基づいた貴重なお話をお聞きしました。アテモヤという果実などをふるまってくだるなど、大変厚くもてなしてくださいました。
夜には北谷町の埋立地に開発されたリゾート地区である美浜アメリカン・ビレッジを訪れました。アメリカの雰囲気が演出された街の活気に満ちた空気に触れることができました。
宿泊は4日通して、沖縄市の胡坐にある古民家民宿「ごーやー荘」を利用しました。ごーやー荘では、毎朝「ちんびん」という沖縄風黒糖クレープをお出しいただいたり、100円の沖縄そばがあったりと、美味しい料理もいただくことができました。
2日目には車で沖縄市から北上し、宜野座や辺野古などを訪れました。辺野古新基地周辺では、フェンスが巡らされ、警備員が配置された基地の物々しい様子を見学し、基地の辺野古移設問題をめぐる地域や環境の問題などへの理解を深めました。
午後からは、伝統文化チーム(環境問題チーム同行)、戦争・基地チーム、持続可能チームの3班に分かれました。それぞれテーマごとに読谷村のやちむん工房、まちづくりNPOコザまち社中、沖縄市役所へ聞き取りを行いました。
3日目は、午前中から各班に分かれ聞き取り調査を行いました。環境問題チームは、元名護博物館館長の島袋正敏さん、持続可能チーム(伝統文化チーム同行)は元沖縄県副知事の富川盛武さん、戦争と基地チームは嘉手納基地爆音訴訟団と市役所に聞き取り調査にご協力いただき、各班の問題についてより深く理解することができました。
また各班とも調査の合間に、沖縄市の戦後文化資料を展示する「ヒストリート」という資料館を訪れました。この施設では、館員の方に展示物の解説をしていただきながら、コザの街や住民の歴史を学びました。
最終日にはミーティングを行い、各班員が成果報告を行いました。各テーマで調査を通して学んだこと、これからの学習に活かせそうなことをまとめ、今回の沖縄のフィールドワークが有意義なものになったことを認識することができました。
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