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2024年10月3日
9月9日~13日に、「地理学演習」を受講する3回生と大学院「地理学問題基礎演習」を受講する大学院生は、台湾・金門島を訪れるスタディーツアーを実施しました。
<台北>
学部3回生と大学院生は合同で、2泊3日の台湾スタディーツアーに参加しました。1日目は国立台湾大学にて山﨑先生の講演会と夜市訪問、2日目は事前学習で作成した資料をもとに台北市内の歴史建築や観光地のフィールドワーク、3日目は学部生のみでの台北市内の観光をしました。フィールドワークでは、中正紀念堂、二二八記念公園、中華民国総統府といった戦後の台湾の歴史が色濃く残り続けているものや、違法建築集落から文化施設へと発展を遂げた寶蔵巌国際芸術村などを巡りました。悪天候に見舞われ、ルート変更を余儀なくされたり、目的地を見失ってしまったりとトラブルはありましたが、みんなで協力をしながら無事終えることができました。街の景観や建物の様子など、現地に足を運ぶことで初めてわかることも多く、初めての海外スタディーツアーは今後に活きる価値のある経験となりました。(3回生:西浦・池原)
<金門島>
大学院生3人は台湾国内線に乗り、金門島を訪れました。金門島は中国福建省厦門沖にある島で、1949年以降は中華人民共和国と中華民国(台湾)の軍事境界線のひとつとなっていた島です。ハーバード大学のマイケル・スゾーニが金門島を「冷戦島」として紹介し、戦時動員体制下の金門とその記憶化について問題提起を行ったことで有名です。私たちはその金門島を国立台湾師範大学の蔡慧敏先生のアテンドで、2泊3日の現地視察を行いました。戦時期に人の手で掘られた洞窟の狭さや暗さ、息苦しさを肌身で感じつつも、戦時動員体制下であったがゆえに侵されることがなかった島の生き物や海といった自然環境の美しさに胸を打たれることもありました。そしてなによりも、現地の人たちと一緒に食事をすることで生活の話や過去の記憶を聞くことができたのが、このフィールドワークのいい思い出です。(M1:村上)
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