教室だより 2017年
教室だより 2017年
Infection Control Seminar 2017
Infection Control Seminar 2017が、あべのハルカスの会議室で行われました。一般講演として当科の並川浩己先生が、「腸内細菌感染症に対する治療戦略~TAZ/PIPCとカルバペネムとの使い分け」について発表しました。特別講演では、福井大学医学部附属病院 感染制御部 教授 岩崎博道先生より「好中球減少患者の感染リスクマネジメント」のご講演を賜りました。
ご講演では主に血液疾患患者のFNの初期マネジメントの重要性やFNガイドライン改訂の情報、さらには岩崎先生が長年研究されているリケッチア症の話題まで幅広くご講演賜りました。岩崎先生、ありがとうございました。
第2回薬剤師のための大阪Shin感染症治療研究会
第2回薬剤師のための大阪Shin感染症治療研究会が開催されました。大阪市立大学医学部附属病院薬剤部(感染制御部)の中村安孝先生のオープニングの挨拶の後に、特別講演として大阪大学医学部附属病院感染制御部教授 朝野和典先生に「肺炎診療~新しいガイドラインに基づいて~」と題して、新しい肺炎ガイドラインの特徴や肺炎診療の考え方をご教授いただきました。
症例検討では、大阪医療センター薬剤部の中蔵伊知郎先生のご司会で、大阪赤十字病院薬剤部 森田直先生から「尿路感染症」の症例、大阪市立大学病院薬剤部の川口博資先生から「カンジダ敗血症」の症例のご発表を頂きました。私たちは症例を通じて、抗菌薬や抗真菌薬選択の考え方やその実際を学びました。
私と山田康一先生はコメンテーターとして参加しました。研究会終了後は、朝野先生を囲んで懇親会を行いました。今後も感染症専門を志す薬剤師のキャリアアップのお手伝いをしたく考えています。
第5回 ISAO
感染対策の講演会、第5回ISAOが開催されました。今回は、京都府立医科大学 藤田直久先生にご講演を賜りました。講演のタイトルは、「ちゃんとやってや!感染制御」です。大変印象深いタイトルで、藤田先生のユーモアを交えた分かりやすいご講演に参加者は、引き込まれていきました。
私たちは、藤田先生が感染制御の文化を創り上げている京都府立医科大学病院を目標にして、頑張りたいと思います。藤田先生、ありがとうございました。
医学部卒業おめでとう
大学院卒業おめでとうございます
このたび本学呼吸器内科の佐藤佳奈子先生が、大学院をご卒業されました。佐藤先生には、診断が難しい深在性真菌症であるムーコル症の血清診断法の開発に向けた基礎研究の成果を論文発表いただき、医学博士の学位を習得されました。
ご卒業おめでとうございます。今後もリサーチマインドを忘れずに、臨床・研究に取り組んでください。
難治性感染症 2017 in Osaka
Meet The Infection Expert Forum In Osaka 2017
第100回ILOHA記念講演会
2014年7月に始めたILOHAが第100回を迎えました。記念講演は、大阪大学教授の朝野和典先生にご講演を賜りました。
朝野先生のご講演「感染症を診る視点~日本の常識、世界の非常識~」では、先生の長年の国外での活動を通して、歴史的背景やインフラの問題など、医療とは直接関係しないような「事情」が、感染症に関わっていること。耐性菌の問題をグローバルな視点だけではなく、時間軸や経済まで幅広い視点で物事を捉えることが重要であることなど、日本の常識をそのまま世界に当てはめることはできず、その国の背景を理解することの重要性をご教授いただきました。私たちは朝野先生のお話に引き込まれ、今後も感染症の勉強を続けていく決意を新たにしました。朝野先生のお話は哲学でした。本当にありがとうございました。
本年4月からILOHAは学生だけではなく、研修医、看護師、薬剤師、検査技師、MRも含めて院内外からの参加を歓迎しています。オープン化した新生ILOHAは、これからも感染症を楽しく学べる場として続けてまいります。
朝野先生のご講演「感染症を診る視点~日本の常識、世界の非常識~」では、先生の長年の国外での活動を通して、歴史的背景やインフラの問題など、医療とは直接関係しないような「事情」が、感染症に関わっていること。耐性菌の問題をグローバルな視点だけではなく、時間軸や経済まで幅広い視点で物事を捉えることが重要であることなど、日本の常識をそのまま世界に当てはめることはできず、その国の背景を理解することの重要性をご教授いただきました。私たちは朝野先生のお話に引き込まれ、今後も感染症の勉強を続けていく決意を新たにしました。朝野先生のお話は哲学でした。本当にありがとうございました。
本年4月からILOHAは学生だけではなく、研修医、看護師、薬剤師、検査技師、MRも含めて院内外からの参加を歓迎しています。オープン化した新生ILOHAは、これからも感染症を楽しく学べる場として続けてまいります。
asm Microbe 2017
米国ニューオーリンズで開催されたasm Microbe 2017に参加してまいりました。本学会は、昨年よりICAACとASMの合同学会として開催されています。私は「多施設研究で実施している新しい敗血症診断キット(cdPCR-NALFA)の全国研究のまとめ」、山田康一先生は「腸球菌の薬剤感受性の新知見」についてポスター発表を行いました。
本学会では最新の感染症や化学療法の研究が発表されました。今回もいろいろな情報を入手できましたので、何かの機会に情報発信ができればと思います。また本学会では、私がNIH留学時代にお世話になったDr. KJ Kwon-Chungが、長年のクリプトコックス研究に対してASM Lifetime Achievement Awardを受賞され、特別講演が行われました。
長崎大学の河野茂先生、宮崎泰可先生らと一緒に記念撮影を行いました。Dr. Kwon-Chung受賞おめでとうございました。
研修お疲れ様。そしてヨロシク。
7/31に毎年恒例の「夏バテをぶっ飛ばせー 屋外でバーベキュー(仮)」を開催しました。
掛屋先生を始め、医局員、大学院生、そして7月まで当科で研修した有江先生、8月から研修を開始する木村先生が参加してくれました。屋外で非常に暑かったものの、おいしいビールと豪快なお肉に舌鼓を打ちながら、研修の思い出話やいつものように掛屋先生のとぼけたお話などで大変盛り上がりました。有江先生、2か月間大変丁寧な仕事でこちらも戦力として非常に助かりました。 8月からも残りの研修頑張ってください。木村先生、今回のタームは1人で大変ですが、できる限りサポートしますので一緒に頑張りましょう!!
掛屋先生を始め、医局員、大学院生、そして7月まで当科で研修した有江先生、8月から研修を開始する木村先生が参加してくれました。屋外で非常に暑かったものの、おいしいビールと豪快なお肉に舌鼓を打ちながら、研修の思い出話やいつものように掛屋先生のとぼけたお話などで大変盛り上がりました。有江先生、2か月間大変丁寧な仕事でこちらも戦力として非常に助かりました。 8月からも残りの研修頑張ってください。木村先生、今回のタームは1人で大変ですが、できる限りサポートしますので一緒に頑張りましょう!!
山田康一
Infection Summer Seminar 2017 in Osaka
Infection Summer Seminar 2017 in Osakaが開催されました。第1部:基本では、JCHO大阪病院 中村匡宏先生のご司会で、当科の並川浩己先生より「感染症診療における診断エラー~「バイアス」という敵を知ろう!!~」、藤本寛樹先生より「感染症血清マーカーの基本」を講演いただきました。特別講演Iでは、長崎大学病院 腎臓内科学教授の西野友哉先生より「感染症と腎疾患」のご講演を賜りましたが、私達が見過ごしていたかもしれないブドウ球菌感染症と腎疾患など大変興味深いお話をいただきました。第2部:実践では、当科の山田康一先生のご司会で八尾市立病院の福盛達也先生に「長期未診断であった肺疾患の1例」、大阪市立総合医療センターの白野倫徳先生に「意識障害で髄膜炎が疑われた1例」を発表いただきました。会場の研修医とのやり取りをしながら、進行されましたが、まさか・・・の結論には驚き。明日からの診療を見直すきっかけになる勉強になる症例でした。特別講演IIでは、大分大学 呼吸器感染症内科学教授の門田淳一先生より「肺炎診療のこれからを考える-成人肺炎診療ガイドライン2017を紐解く-」のご講演を賜りました。大分大学からの多くの情報発信を含め、ガイドライン作製の裏話も伺うことができ、情報満載のご講演でした。多くのご参加をいただき、ありがとうございました。当日は、淀川の花火大会も開催され、感染症と大空の花火を楽しむことができた充実した1日になったことと思います。
Infection Symposium in Osaka 2017
第6回ISAO(Infection control forum in
Southern Area of Osaka)
第6回ISAOが開催されました。ISAOは地域の感染対策の勉強会です。今回の特別講演は、住友病院のICN 藤原広子先生に「当院における手指衛生向上の取り組み~手から伝わるのはぬくもりだけでいい~」のご講演をいただきました。藤原先生は手指消毒の重要性を強調されました。また向上のための取り組みは私達の活動に大いに参考になるとともに、住友病院に導入された新しい手指消毒監視システムは大変興味深く、新しい時代の到来を予感させました。今回も感染制御に携わる地域の多くのスタッフの皆様にご参加いただきました。ありがとうございました。
第2回TENoG(Training and Encouragement of
Gram Staining)グラム染色から始まるチーム医療研究会
第2回TENoGが開催されました。本会はグラム染色を通じて感染症の診断を行い、その治療や感染対策を多職種で取り組んで行くことを志した実習と勉強会です。(もちろん天王寺にある本学での開催されます。)午前の部では、「自分で口腔内細菌をグラム染色で染めてみよう」と「グラム染色の実習」を行いました。各施設から寄せられた臨床検体を実際に観察して菌観察のポイントを学びました。学生の時以来の久しぶりのグラム染色実習は勉強になったとの感想が寄せられました。ランチョンセミナーでは大阪警察病院の水谷哲先生に「ヒトメタニューモウイルス感染症について」ご講演をいただきました。近年は本ウイルスの検出キットも市販されています。身近な感染症として気をつけなければならないポイントを解説いただきました。午後の部は、症例検討会です。山田康一先生と藤本寛樹先生の司会で、Case1: 感受性のある抗菌薬治療で改善しない下気道感染症の1例~DUダメ絶対!(大阪市立総合医療センター 笠松悠先生)、Case2:急性発症の敗血症の1例(八尾市立病院 福盛達也先生)、One point lesson:感染性胃腸炎に便グラム染色を役立てよう(大阪警察病院 水谷哲先生)、Case3:やっぱり◯◯は難しい(大阪市立大学 山田康一先生)、Case4:秘密戦隊◯レンジャー(大阪府立急性期総合医療センター 大場雄一郎先生、麻岡大裕先生)の発表が行われました。今回は本学の金子幸弘先生がアンサーパットを準備してくれ、参加者とのやり取りを行いながら進行されました。中には興味深い(?)タイトルの講演もありましたが、多職種がどう関わっていくのか、それぞれの専門領域の視点で解説を加えてくれました。今回も数回にわたり、長時間のミーティングを重ねて出来上がった手弁当の研究会でしたが、世話人のみんなの熱い志が本研究会を支えています。近畿圏だけではなく、遠くは横浜、愛知、岡山からもご参加を賜り、ありがとうございました。
第3回薬剤師のための大阪Shin感染症治療研究会
第3回薬剤師のための大阪Shin感染症治療研究会が開催されました。本会は、薬剤師の感染症診療のための研究会です。特別講演では奈良県立医科大学の笠原敬先生に「感染症診療のポイントとピッチフォール」についてご講演を賜りました。グラム染色や薬剤感受性検査の方法や考え方など、明日の薬剤師の活動に役立つお話でした。講演1では当院の中村安孝先生に「血中濃度モニタリング(TDM)を考える~初級編」としてTDM基礎知識の確認を、また講演2では大阪医療センター 中蔵伊知郎先生に、「スマホアプリの関数電卓でできるアミノグリコシド系薬のTDM」について解説をいただきました。さらに北野病院 高橋有先生からは「TDM実践編(耐性菌により抗生剤に難渋した症例)」と題して、本日得られた基礎知識を実践に応用する方法を講演いただきました。私と山田康一先生はコメンテーターとして参加させていただきましたが、薬剤師の深い専門知識に圧倒された研究会でした。
タイ・チェンマイにおける熱帯医学研修(2017)
Course Training on Infectious Diseases and HIV Medicine Section of Infectious Diseases, Department of Medicineに参加させていただきました。研修は病棟回診・レクチャー・ケースディスカッション・外来見学などを行い、熱帯感染症やHIVの診断・治療の経過などの知識を整理することができました。また同時に、タイのフェローの先生方や日本より一緒に参加した先生方との交流は非常に刺激になり、自分の今後の診療や研究について見つめなおすいい機会となりました。このような貴重な経験を積むことができたことを、改めまして、引率いただきコーディネートいただきました長崎大学の先生方、現地スタッフの方々に感謝申し上げます。今回の経験を今後の診療に活かして励んでまいりたいと思います。
山入和志
第15回日本病院総合診療医学会学術総会にて会長賞を受賞!!
当科の大学院生、並川浩己先生が第15回日本病院総合診療医学会学術総会において「Hypermucoviscous Klebsiella pneumoniae感染症に対する新たな治療法の確立に関する研究」という演題で、最優秀演題賞に相当する会長賞を受賞しました。
この研究は並川先生自身が臨床の忙しい中で自ら経験した難治症例から生じた疑問を基礎研究で検証し、それをまた臨床に還元するトランスレーショナルリサーチ(TR)を具現化しているものです。 大変素晴らしい成果だと思います。今後もさらにTRを進めていってください。
Resident Infection Seminar in Osaka (RISO)
本年度のResident Infection Seminar in Osaka (RISO)が開催されました。本学卒後臨床研修センターの木村友美先生には、「治療に苦慮した持続菌血症の1例」を発表頂きました。抗MRSA薬をどう使い分けるか、投与量や併用薬を工夫して改善することができた症例を解説いただきました。関西医科大大学附属病院 卒後臨床研修センターの中濱かほり先生には、「抗菌薬投与下に増悪した市中肺炎の1例」を発表頂きました。適切な抗菌薬が投与されていたのにもかかわらず何故増悪したのか、改善に向けた治療のポイントは何だったのか。実際に経験した症例について解説いただきました。私は司会を担当させていただきましたが、参加した上級医は二人の発表や対応に、清々しい思いを感じたことでしょう。今後の二人の成長が楽しみです。特別講演では関西医科大学呼吸器・感染症内科教授の宮良高維先生のご司会で、大阪医科大学 内科総合診療科教授の浮村 聡先生に「循環器疾患領域の感染症について~心筋炎と心内膜炎、そして周囲のよもやま話~」のご講演をいただきました。浮村先生の多くの研究成果や循環器内科医でありながら、現在は感染制御にも携わっている経緯などを楽しくお話いただきました。臨床医でありながら、リサーチマインドを忘れない浮村先生の研究者としての姿勢に感動しました。きっと若い先生への強いメッセージになったことと思います。
感染制御部旅行 in 2017
10月21日-22日、年1回の感染制御部旅行に出かけました。今年の旅行先は「三重」です。初日、子供組は志摩スペイン村を楽しみました。大雨でしたが、その影響で観光客も少なくアトラクションに乗り放題でした。大雨でも子供達ははしゃいでいました。大人組は伊勢神宮を楽しみました。宿泊は、ホテル志摩スペイン村。みんなで温泉、食事会を楽しみました。子どもたちは恒例の私とじゃんけんで、おもちゃをゲットして嬉しそうでした。大人たちは、毎年恒例の美酒を堪能しながら夜遅くまで語り合いました。翌日は、鳥羽水族館に行き、たくさんの魚を鑑賞しました。台風を危惧して電車で早めに帰ろうとしましたが、まさかの大阪に帰れず。何と車中泊という事態に・・・。何とか感染制御部の力を合わせて翌日には無事帰れましたが、一生忘れられない思い出になりました。来年は確実に帰ることができる場所にしましょう(反省)。
第12回日本化学療法学会西日本支部総会にて支部長賞を受賞!!
当科の大学院生、並川浩己先生が10月に長崎で開催された、第12回日本化学療法学会西日本支部総会において、「hypermucoviscous Klebsiella pneumoniae感染症に対する新たなる治療戦略の確立にむけた基礎的研究」という演題で、基礎部門の最優秀演題賞に相当する支部長賞を受賞しました。同演題にて2冠達成です!非常に素晴らしい研究成果が出ていると思います。引き続き臨床に還元できるよう研究に邁進して下さい。
第13回Infection Control研究会(一山 智先生)
第13回Infection Control研究会が本学講義室で開催されました。一般講演では当教室の山田康一先生が「感染症診療の常識・非常識Part 2」と題し、日常の感染症診療のポイントをクイズ形式で参加者に投げかけました。好評の第2弾でしたが、次回も期待しています。特別講演では京都大学 臨床病態検査学教授の一山 智先生に「みんなで取り組む感染対策と医療安全」のご講演を賜りました。ご講演には一山先生が長年ご経験された「感染対策および医療安全」に関する知見が散りばめられ、明日からの実践に役立つご講演でした。研究会には本学関係者だけではなく、地域の先生方にも参加をいただきました。講演の最後に参加者全員で、声に出して行った安全確認は大変印象的でした。一山先生ありがとうございました。
平成真菌塾2017
平成真菌塾2017が開催されました。近畿大学安全管理部感染対策室の開会のご挨拶の後に、講演1では私が司会を務め、大阪市立大学臨床感染制御学の山入和志先生には「血液疾患に合併した胸部異常陰影の検討」として、アスペルギルスの隠蔽種(類縁種)の症例をご紹介いただき、その特徴と治療を学びました。講演2では神戸大学感染制御部の時松一成先生のご司会で、呼吸器内科の上領 博先生には「真菌?」の演題を発表いただきました。βグルカンが高値を示したが、その原因は・・・。真菌症を専門に研究している私たちは新知見を得ました。講演3では本学細菌学の金子幸弘先生のご司会で、吉田耕一郎先生には「ANCA関連血管炎に合併した菌血症を考察する」のご発表を頂きました。研修医を中心に教育をいただきましたが、真菌血症の基本をしっかり勉強しました。ミニレクチャーは、金子幸弘先生に「真菌症診療の基本と実践~ムーコル編」の講演をいただき、ムーコル症の診断・治療をご教授いただきました。勉強会終了後には参加者で懇親を深めましたが、研修医や学生もたくさん参加して楽しい会となりました。演者の皆様、ありがとうございました。
研修医と指導医のための感染症勉強会2017
研修医と指導医のための感染症勉強会2017が開催されました。大阪市立総合医療センターの後藤哲志先生がご司会を務め、演題1では本学の柴多 渉先生が「結核診療のピットフォール」の講演を行いました。結核の歴史から始まり、症例を通じて、診断・治療のコツを学びました。演題2では、大阪市立総合医療センターの笠松 悠先生に「今話題の梅毒を診断してみよう~性感染症の話~」を講演いただきました。笠松先生が経験された多くの症例から写真やデータを用いて解説をいただきました。特別講演では、私が司会を務め、佐賀大学国際医療学講座感染症学分野教授の青木洋介先生に「Mental Mechanism:
抗菌薬適正使用の知識と実践を乖離させる主因」のご講演を賜りました。
ご講演では私達が診療の現場で起こすバイアスやエラーについてお話いただきましたが、診断へのアプローチに私達が気をつけるべき多くのことをご教授頂きました。青木先生、演者の先生方には、本研究会の目的である研修医だけではなく、それを指導する私達指導医へも強いメッセージをいただきました。本当にありがとうございました。
ご講演では私達が診療の現場で起こすバイアスやエラーについてお話いただきましたが、診断へのアプローチに私達が気をつけるべき多くのことをご教授頂きました。青木先生、演者の先生方には、本研究会の目的である研修医だけではなく、それを指導する私達指導医へも強いメッセージをいただきました。本当にありがとうございました。
平成29年度 医学研究セミナー
第3回平成29年度 医学研究セミナーで、東北大学大学院 感染分子病態解析学分野 教授 川上和義先生に「真菌感染に対する宿主認識と免疫応答」のご講義をいただきました。川上先生は、長崎大学第2内科の出身で私の大先輩です。
ご講演の中にはうまく結果を導き出せず、ネガティブデータとして論文化したお話や同一ジャーナルに反対の結果を示す論文が出て困ったエピソードなどもご紹介いただきました。川上先生が歩まれたサイエンスの道のりのお話は、本日出席した若い大学院生にきっと響いたことでしょう。我々も、もっとサイエンスを極めなければと決意しました。
ご講演の中にはうまく結果を導き出せず、ネガティブデータとして論文化したお話や同一ジャーナルに反対の結果を示す論文が出て困ったエピソードなどもご紹介いただきました。川上先生が歩まれたサイエンスの道のりのお話は、本日出席した若い大学院生にきっと響いたことでしょう。我々も、もっとサイエンスを極めなければと決意しました。
Infection Forum 2017 in Osaka
Infection Forum 2017 in Osakaが開催されました。講演では、済生会中津病院感染管理室室長の安井良則先生のご司会で、本学細菌学教授の金子幸弘先生に「耐性菌が流行るワケ」の講演をいただきました。金子先生が作成した「バイキンズ®」を使い、細菌の耐性機序の獲得機構や伝播のメカニズムを分かり易く解説いただきました。特別講演では、私が司会をつとめ、東京医科大学微生物学分野教授の松本哲哉先生に「耐性菌および難治性感染症に対する診療のUp to date」のご講演をいただきました。松本先生のご講演では世界や我が国で問題の耐性菌の診断や治療のトピックスにつて解説いただきました。最新の情報をご教授いただき、参加者はアップデートすることができました。
金子先生、松本先生、ご講演ありがとうございました。
金子先生、松本先生、ご講演ありがとうございました。
ICC 2017 in 台北
2017年11月23日から26日まで、台湾台北で開催されたICC 2017に、大学院生の並川浩己先生と一緒に参加してきました。並川先生は「Enterococcus faeciumによる菌血症のリスクファクターと薬剤感受性の新知見」についてポスター発表を行いました。本学会では感染症や化学療法に関する最新の研究が発表され、様々な情報を収集することができました。来年も参加できるよう、研究に邁進していきたい(研究発展のために皆のお尻を叩きたい・・・)と思います。
平成29年度 第44回医学教育のためのワークショップ
平成29年度第44回医学教育のためのワークショップ(いわゆる富士研WS)(@湘南国際村センター)に参加して参りました。本ワークショップは、全国の大学や研修指定病院で卒前卒後の医学教育に携わっている指導医が集まって行われる研修会です。World Cafe、WPBA、コンピテンシー、マイルストーン、OBE、学習方略、GIO・SBOs、ポートフォーリオって何?・・・・日頃の感染症診療には全くご縁のない用語が飛び交う中、5日間に渡り講義だけではなく、グループ毎に討議を繰り返し、発表しながら理解を深めていくことができました。また、毎夜開催される「醸泡交換会」では、全国の美酒をいただきながら、仲間たちと熱く語り合えたことは大切な思い出です。一日中缶詰の研修会でしたが、毎朝部屋から見える美しい富士山が私を癒やしてくれました。
長く医学教育に携わられているタスクフォースの先生の講義では、「医学は一つの学問」、「医学部とは知識と技だけを教えるところではない!」、「現場の中にこそ真実がある」、・・・と幾つもの言葉が響きました。お世話をいただきましたタスクフォースの先生方、ありがとうございました。私は感染症の学問を通じて医学教育にしっかり携わって行ければと思います。
長く医学教育に携わられているタスクフォースの先生の講義では、「医学は一つの学問」、「医学部とは知識と技だけを教えるところではない!」、「現場の中にこそ真実がある」、・・・と幾つもの言葉が響きました。お世話をいただきましたタスクフォースの先生方、ありがとうございました。私は感染症の学問を通じて医学教育にしっかり携わって行ければと思います。
結核院内感染対策講習会
結核院内感染対策講習が開催されました。今回は、大阪市保健所感染症対策課の小向 潤先生に「結核院内(施設内)感染対策~大阪市における取り組み~」のご講演をいただきました。小向先生には、大阪市の状況、結核の感染のしくみ、診断や治療、接触者健診、院内感染対策についてご解説いただき、改めて当院の対策を見直す機会となりました。大阪市の結核罹患率は全国トップです。特に当院と隣接する地区には結核患者が多く、当院でもさらに感染対策を強化しなければなりません。小向先生、ありがとうございました。
新型インフルエンザ移送合同訓練
新型インフルエンザ患者受診を想定した大阪市保健所と大阪市立総合医療センター、大阪市大病院との合同訓練が行われました。当院へ新型インフルエンザを疑う患者が受診し、大阪市保健所へ連絡、保健所の特別な移送車で大阪市立総合医療センターへ移送する訓練です。山田康一先生が外来担当、患者役は大学院生の山入和志先生、私達ICTが連絡役を務めました。移送先の大阪市立総合医療センターでは、感染症内科の白野倫徳先生をはじめとした感染症病棟のスタッフがテキパキと動き、陰圧室に患者を収容しました(さすが!)。関係部署と相談して、シナリオを作成して訓練を行いましたが、始まってみると紙上では想定していないこともあるものです。「訓練でもできないことは、本番ではできない・・・」。改めて日頃の訓練の重要性を感じました。皆様お疲れ様でした。