新着情報

2024年6月24日

  • お知らせ

大阪市、一般財団法人大阪男女いきいき財団と連携協定を締結

公立大学法人大阪と大阪市、一般財団法人大阪男女いきいき財団は、地域防災女性ファシリテーター養成事業に関する連携協定を締結しました。

大阪市をはじめ都市域では、人口減少や単身世帯の増加により防災活動の担い手が減少していること、また避難所運営や復興の過程でジェンダーや多様性の視点が見落とされがちであるなどの課題が指摘されています。過去の自然災害の被災地においても、性別による支援のニーズの違いや、女性の意見の届きにくさは度々課題となっています。災害時の困難を最小限にするためには、多様な人が地域防災に関与していくことが必要であり、特に、子育てや介護の多くを担う現状にある女性の視点を取り入れることは、防災・復興に関する取り組みの基本的な考え方の一つとして、世界的に共有されています。

このような観点から、女性のリーダーシップやジェンダー平等・多様性の視点、災害や防災、ファシリテートの基礎知識を学んでもらい、ファシリテーターの養成を一層推進することを目的として、三者は連携協定を締結しました。

一般財団法人大阪男女いきいき財団は、女性の活躍が災害の困難を軽減し、誰もが安心して暮らせる社会の実現をめざして、2023年度から『地域防災女性ファシリテーター養成講座』※1を開講しています。

この養成講座の災害・防災の分野では、本学都市科学・防災研究センターの生田英輔教授が、「災害対応に関する基礎知識」についての講座を担当しています。

講座終了後も修了生ひとりひとりが大阪市地域やそれぞれのフィールドでリーダーシップを発揮していくためには、修了生同士の学び合いを継続させていく必要があり、本学のコミュニティ防災人材育成プログラムのプラットフォームである『MUSUBOU®』※2の活用も予定されています。

agreement_danjo.osaka_1agreement_danjo.osaka_2

 

※1『地域防災女性ファシリテーター養成講座』は、休眠預金活用事業「女性のエンパワメントで高める地域の防災力リーダー育成事業助成プログラム」として、助成金を活用しています。

※2『MUSUBOU®』は、大阪公立大学 都市科学・防災研究センターが開発するコミュニティ防災人材育成プログラムのプラットフォームです。eラーニングを基本として、防災に関する知識を自分のペースで学ぶことができるほか、掲示板での質問や他の受講者との交流機能もあります。