動物生理学研究室
動物たちの野外での生活を念頭においた比較生理学
動物たちはどのように環境を知り,どのように環境に適応しているのか
生態学的生理学の伝統をもつ当研究グループは、これまで生態学者と対話のできる生理学を目指してきました。現在も、それぞれの対象動物の野外での生活を常に念頭において、生物の多様性に着目しながら生物機能の研究をすると いう比較生理学の立場から研究を進めています。
昼と夜、あるいは1年の季節の変化に伴い、温度や湿度といった非生物学的環境要因や、餌植物の質的・量的変化や捕食者の出現といっ た生物学的環境要因は変動します。地球上の生物はこの周期的な環境変化を予測し対応しなければ、生き延びて遺伝子を残すことが出来ません。私たちは、動物が環境変動をどのように予測 し、どのように対応しているのかについて、個体、細胞、遺伝子のさまざまなレベルで解析し、その全体像を明らかにしようとしています。