物理学専攻:研究・教育理念

自然界の真理を探究する

English

物理学は、自然現象に対する系統的な観測、実験及び理論的考察を通じて、自然現象の背後に存在する普遍的な法則を追求する学問です。物理学の進展は、自然に対する我々の認識を深く豊かに掘り下げると同時に、産業発展の原動力ともなっています。科学技術の急速な発展・高度化に伴い、基礎研究の重視と新しい発想を求める社会的要請はますます高まっており、基礎的な知識を修得し、緻密な論理的思20220224_171739考力を持つ人材が求められています。本学科では、系統的に組まれたカリキュラムによる物理学の理論・実験の両面からの教育、最先端の研究に、幅広い教養教育を加えて、未解決の問題に論理的思考と柔軟性を持って挑む、創造性豊かな人材を養成し、上記の社会的要請に応えます。

物理学専攻には、基礎物理学、宇宙・高エネルギー物理学、物性物理学の3つの大講座があり、23研究室45名以上の教員が学部・大学院において質の高い教育を行っています。大学院生は教員が行っている最先端の研究にも参加することができ、将来の研究者を育てる土壌が整っています。その中には海外で行われている研究もあり、院生には海外で研究する機会も与えられています。

人材養成の方針とディプロマポリシー

基礎研究と科学技術に対する社会的要請に応えるために、物理学の深い知識、論理的思考力とともに幅広い自然科学、科学技術の知識を持つ人材の育成が重要です。本学科では、科学者が負っている社会的責任を理解し、物理学が対象とする森羅万象から知見を得るための理論的手法・実験的手法、得た知見を正確に伝える能力の修養を通じて、広く社会に貢献できる人材、及び大学院博士前期課程でさらなる研究を行える人材を育成します。この教育目的に照らして、次のような能力を身につけた学生に学士の学位を授与します。

      1. 自然科学、数学、情報科学、さらには人文・社会科学に至るまでの幅広い教養と外国語能力を習得し、社会人として必要な教養、グローバルな視点から物事を考える高い素養、自主的・総合的な判断力を身につけていること。
      2. 現代物理学の理論的手法と実験的手法の両方を修得し、あらゆる現象の理解のための基礎的能力と、論理的思考力を身につけていること。
      3. 専門的な科目の履修を通して、物理学をさまざまな分野へ応用する能力、それらの分野をさらに発展させる能力を身につけていること。
      4. 自由な課題の実験・演習を通して、自らテーマの設定を行うことにより創造力や主体的に考える素養と能力を身につけていること。
      5. 得られた知見を正確に伝えるための、論理的な記述力、口頭発表・討論の能力を身につけ、国際的に通用するコミュニケーション基礎能力を備えていること。
      6. 科学技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、科学者が負っている社会的責任について理解していること。