お知らせ

2025年2月4日

  • 研究

局所的な量子もつれの度合いを計算する公式を新たに導き出し、ナノ磁性体や希薄磁性合金におけるその振舞いを解明

電子相関物理研究室の西川裕規講師、吉岡智紀さん(当研究室大学院生)は、磁性や近藤効果、高温超伝導といった物性を示す強相関電子系の電子状態をより詳しく研究するため、局所的な量子もつれに着目し、その度合い(エンタングルメントエントロピー等)を計算する公式を導き出しました。そして、ナノサイズの人工磁性体や希薄磁性合金に公式を適用しました。磁性体内の各原子とその環境系の量子もつれ、さらに磁性体内の二つの原子間の量子もつれなどを調べ、その興味深い振舞いを明らかにしました。

本研究で導き出した公式は他のさまざまな系に適用することが可能で、物性の理解に新たな視点を提供することが今後期待できます。


詳細は本学のHPをご覧ください。

https://www.omu.ac.jp/info/research_news/entry-16154.html