景観論(景観工学・景観史)に関する研究

景観工学・景観史を主軸とする景観論に関する研究として、例えば、近代都市形成においていち早く都市改造が実施された大阪、東京、横浜、名古屋、神戸の5つの市街地を対象に、当時の都市計画、景観形成、空間デザインにおいて重要な構成要素として位置づけられた橋梁のデザインに着眼し、都市計画事業や建築物整備などの主要事業、橋梁デザインの主要素である構造形式や意匠、計画者・設計者の考え方であるデザイン思想といった3者の関係を分析・比較し、景観論的意義を考究した一連の研究に取り組んでいます。

景観工学の分析アプローチとしては、任意の視点場から捉えた視対象や対象場の実際の見え、構図、シークエンスといった定量的分析などを行います。また、景観史の分析アプローチとしては、専門雑誌の論考や議事録等における計画者や設計者らの計画・設計思想の読解をはじめ、当時の古地図や写真、図絵などからその変容を辿ります。

中之島01

景観論01

※転載禁

関連研究の科研費・外部資金獲得実績

  • 科研費 特別研究員奨励費「水辺近郊の市街地における近代都市形成と包括的橋梁デザイン」、2015年度、研究代表者:阿久井康平