都市空間の調査・計画・設計及びデザイン

研究室では産学官の連携による都市空間の調査・計画・設計及びデザインの実プロジェクトを通じた実践も手掛けています。

また、都市空間の調査・計画・設計及びデザインに関する研究として都市機能の更新や都市再生を図るため、都市空間の再編の取組が進んでいますが、近年その多様化が顕著となっています。 近年は、都心全体の回遊性・滞在快適性の向上、気候変動や災害の激甚化を踏まえたグリーンインフラの導入など多機能化が求められ、都市空間への要求はより多様化・高度化の様相を呈しています。そして、これらの要求へのアジャイルな応答を図るため、都市空間の利活用データを収集・分析したデータマネジメントも進んでいます。すなわち、多機能化に応答した都市空間の計画・デザインのあり方とその空間マネジメント手法の確立が求められています。

各論での指針などはあるものの、包括的な計画論やマネジメント手法が確立されておらず、現場での試行錯誤が続いています。そこで、都市空間の機能の更新、回遊性・滞在快適性の向上、グリーンインフラの導入、ICTツールを用いたデータマネジメントなど、より多機能化する都市空間再編の取組について、国内外事例を収集・分析し、多様な要請に応答しながらひとつの空間として結実させた実践的な計画・デザイン・マネジメント手法を確立する知見を得る研究を実践しています。

また、成熟時代の都市づくりや気候変動への対応などを背景として、道路空間の再編や多面的な利活用などの取組が全国各地で進んでおり、2020年には歩行者利便増進道路制度(ほこみち)が創設されるなどその普及が進んでいます。 本研究では、これら道路空間の多面的な利活用を進めるための全国および近畿圏における先進事例の調査も行っています。

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関連研究の科研費・外部資金獲得実績

  • 一般社団法人近畿建設協会 近畿建設協会研究助成「道路空間の再編と利活用による市街地像の実現手法に関する研究」、2023年度、研究代表者:嘉名光市先生(大阪公立大学 都市計画研究室)、共同研究者:高木悠里先生(大阪公立大学 都市計画研究室)
  • 科研費 基盤研究(B)「エリアマネジメント団体による景観マネジメント活動の実態とその効果に関する研究」、2019-2022年度、研究代表者:嘉名光市先生(大阪公立大学 都市計画研究室)、共同研究者:栗山尚子先生(神戸大学)、堀裕典先生(岡山大学)、蕭耕偉郎先生(九州大学)、瀬田史彦先生(東京大学)、高木悠里先生(大阪公立大学 都市計画研究室)
    など

共同研究・実践/学術指導等実績

  • 株式会社ヘッズ「ウォーカブルなまちづくり推進計画についての研究」共同研究、2023年度
  • 魚津市都市計画課「魚津駅・新魚津駅及び駅前広場周辺整備事業」学術指導、2018-2019年度(※)
  • 魚津市都市計画課「立地適正化計画」学術指導、2019年度(※)
    など

※は本学着任前のプロジェクト