保全生物学コンソーシアム

保全生物学コンソーシアム
ー野生動物の絶滅を防ぐゲノム、細胞、生態の研究ー

地球上には約3千万種もの生物が生存し、互いに関与し合って生物多様性のバランスを保っているが、生物の一部は絶滅危惧の状態にある。生物多様性を維持し絶滅の危機にある野生動物を保全することは、生物群の一部として生態系内に存在する我々の生存にも関わる重大な事案である。しかしながら、現状ではヒトや家畜に比べて野生動物に関する情報量は少なく、それを補完すべき各研究分野の連携は弱い。そこで、対象動物の現状をより深く理解し、個体数の減少の原因を明らかにするために、遺伝学・細胞生物学・生理学・発生学・行動学・獣医学・生態学など多岐にわたる基礎研究を融合し、先端研究と保全現場を統合する「包括的保全生物学コンソーシアム」を構築した。このコンソーシアムで得られた知見を基に、対象動物の生息域内外での必要な情報を提供し保全を推進する。また、国際コンソーシアムとも連携しながら世界規模の野生動物保全活動を進めていく。

ポンチ絵

試料提供のお願い

このコンソーシアムでは、野生動物の保全を目的として遺伝子解析、幹細胞樹立、生殖細胞保存に関する研究を行っており、そのための組織(皮膚、精巣上体、卵巣等)の提供をお願いしております。組織提供にご協力いただける動物園・水族館、研究機関があれば下記メールにご連絡ください。
 ※ 輸送方法については、事前にご相談させていただきます。
 ※ ご提供の際には、輸送前に下記メールにご連絡いただきます様お願いいたします。
 ※ 細胞及び卵巣は専用の保存液が必要ですので、事前にお渡しいたします。

database(at)wrc.kyoto-u.ac.jp
 主担当者
  村山美穂(遺伝子解析、細胞保存:皮膚およびその他組織)
  金子武人(生殖細胞保存:精巣上体・精液)
  藤原摩耶子(生殖細胞保存:卵巣)

メンバー