毒性学とは
人や動物は飲食や飲水、呼吸、皮膚から様々な化学物質を取り込んでいます。栄養となり生命維持に必須の物質もあれば、生命を傷害する有害な物質もあります。たとえ生命に必須な物質であっても、過剰な量の取り込みは有害な作用を引き起こします。毒性学は様々な物質がどのぐらいの量で人や動物に有害な作用を発揮し、その作用がどのようにして起こるのか明らかにすることを目的としています。さらに、有害な作用(毒性)が明らかになることで、毒性が出ない量の摂取は安全であることを示すことができます。したがって、毒性学の目的は毒性を明らかにすることだけでなく、安全であることを示すことでもあります。