戸川 欣彦(Yoshihiko TOGAWA)の略歴

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出身

昭和49年11月16日、兵庫県宝塚市生まれ。高校まで京阪神エリアで育ちました。大学から17年近く東京で暮らし、平成21年(2009年)より大阪に戻りました。九州にもなにかとご縁があります。

学歴

平成 5年 3月 大阪教育大学教育学部附属高等学校池田校舎 卒業
平成 5年 4月 東京大学理科Ⅰ類 入学
平成 9年 3月 東京大学工学部 応用化学科 卒業
平成11年 3月 東京大学大学院工学系研究科 超伝導工学専攻 修士課程修了(指導教官:岸尾光二教授)
平成14年 3月 東京大学大学院工学系研究科 超伝導工学専攻 博士課程修了(指導教官:前田京剛教授)
平成14年 3月 博士(工学)(東京大学)取得

研究歴

平成11年 4月~平成14年 3月
 日本学術振興会
  特別研究員(DC1)(東京大学)   
   前田京剛教授の研究室において、超伝導磁束量子の静的状態、および、ダイナミクスに関する研究を行う。
平成14年 4月~平成20年12月
 理化学研究所 フロンティア研究システム 単量子操作研究グループ  
 量子現象観察技術開発研究チーム(外村彰グループディレクター兼チームリーダー)  (日立製作所・基礎研究所に勤務)  
  研究員(平成14年4月~平成19年3月)  
  副チームリーダー(平成19年4月~平成20年12月)   
   超伝導磁束量子や磁性体磁区などの量子凝縮体の直接観察と運動制御に関する研究を行う。   
   また、電子線ホログラフィー干渉計測装置や電子顕微鏡磁場印加機構装置などの開発製作を行う。
平成21年1月~平成25年12月  
 大阪府立大学 21世紀科学研究機構 ナノ科学・材料研究センター
  特別講師(テニュアトラック講師)(平成21年1月~平成23年12月)
  特別准教授(テニュアトラック准教授)(平成24年1月~平成25年12月)
   電子顕微鏡法を用いたナノスケール電磁場解析に基づく次世代電子デバイスの新動作原理創出の研究に従事。
平成26年1月~平成30年3月  
 大阪府立大学 工学研究科 電子・数物系専攻 電子物理工学分野
  准教授 スピン物性研究グループを主宰
平成30年4月~令和3年3月
 大阪府立大学 工学研究科 電子・数物系専攻 電子物理工学分野 
  教授  第一講座 量子物性研究グループを主宰
令和4年4月~現在
 大阪公立大学 工学研究科 電子物理系専攻 電子物理工学分野 
         (※大阪府立大学と大阪市立大学の統合により)
  教授  第一講座 量子物性研究グループを主宰
この間、 平成26年5月~平成28年12月、平成29年9月~令和5年12月、及び、令和6年9月~令和8年8月(予定)  
   グラスゴー大学 物理天文学部 Honorary Research Fellow

受賞歴

2022年1月26日 文科省ナノテクノロジープラットフォーム令和3年度「秀でた利用成果」優秀賞
2018年3月3日  風戸研究奨励会 風戸賞
2014年12月11日 日本中性子科学会 プレジデントチョイス
          「カイラル無機磁性体におけるカイラル磁気ソリトン格子の観測」
2014年 5月12日 日本顕微鏡学会 奨励賞Ⅰ:顕微鏡法基礎
          「小角電子散乱法の開発とカイラル磁性研究への応用」
2013年11月 8日 平成25年度関東地方発明表彰 発明奨励賞
          「二段電子線バイプリズム干渉計」
2013年 1月26日 第6回超北会 北澤賞
          「カイラルソリトニクス」
2012年 4月17日 平成24年度 文部科学大臣表彰 科学技術分野の若手科学者賞
2010年 2月20日 平成21年度 風戸研究奨励賞
          「ローレンツ顕微鏡法を用いたスピン流誘起磁化ダイナミクスの研究」
2008年 9月 2日 第30回応用物理学会論文賞JJAP論文奨励賞
          「Current-excited magnetization dynamics in narrow ferromagnetic wires」
2008年 5月22日 日本顕微鏡学会第23回論文賞
          「Optical system for double-biprism electron holography」
2007年 3月12日 第4回理研フロンティア研究システム大賞
          「量子凝縮体(超伝導磁束量子および強磁性磁区)の運動制御に関する研究」
2000年 2月20日 Young Investigator Travel Award, M2S-HTSC-VI

特許

1.特許US 7,538,323、全発明者氏名:原田研、明石哲也、戸川欣彦、松田強、守谷騰 
  「Interferometer」、出願人:理化学研究所、平成18年1月27日出願(平成21年5月26日登録)
2.特許US 7,655,905、全発明者氏名:原田研、明石哲也、戸川欣彦、松田強、守谷騰
  「Charged particle beam equipment」、 出願人:理化学研究所、
  平成18年5月11日出願(平成22年2月2日登録)
3.特許第4512180号、全発明者氏名:原田研、明石哲也、戸川欣彦、松田強、守谷騰
  「干渉装置」、出願人:理化学研究所、平成16年1月9日出願(平成22年5月14日登録)
4.特許第4512183号、全発明者氏名:原田研、明石哲也、戸川欣彦、松田強
  「電子線干渉装置および電子顕微鏡」、 出願人:理化学研究所、
  平成16年3月31日出願(平成22年5月14日登録)
5.特許第4523448号、全発明者氏名:原田研、明石哲也、戸川欣彦、松田強、守谷騰
  「干渉装置」、出願人:理化学研究所、平成17年2月23日出願(平成22年6月4日登録)
6.特許US 7,750,298、全発明者氏名:原田研、明石哲也、戸川欣彦、松田強、守谷騰
  「Interferometer having three electron biprisms」、 出願人:理化学研究所、
  平成18年1月27日出願(平成22年7月6日登録)
7.特許US 7,816,648、全発明者氏名:原田研、明石哲也、戸川欣彦、松田強
  「Electron interferometer or electron microscope」、出願人:理化学研究所、
  平成17年3月7日出願(平成22年10月19日登録)
8.特許US 7,872,755、全発明者氏名:原田研、明石哲也、戸川欣彦、松田強、守谷騰
  「Interferometer」、出願人:理化学研究所、平成18年1月27日出願(平成23年1月18日登録)
9.特許第4691391号、全発明者氏名:原田研、明石哲也、戸川欣彦、松田強、守谷騰
  「電子顕微鏡」、出願人:理化学研究所、平成17年5月12日出願(平成23年2月25日登録)
10.特許US 7,808,814、全発明者氏名:戸川欣彦、原田研、松田強、大谷義近、木村崇
  「Magnetization state control device and magnetic information recording device」、
  出願人:理化学研究所、平成20年7月17日出願 (平成22年10月5日登録)
11.特許出願2009-126523、全発明者氏名:戸川欣彦、仲谷栄伸
  「磁化状態制御方法および磁化状態記憶物質」、出願人:大阪府立大学、平成21年5月26日出願
12.特許出願2011-61352、全発明者氏名:戸川欣彦、原田研、森茂生
  「電子顕微鏡、および回折像観察方法」、出願人:大阪府立大学、平成23年3月18日出願
13.特許第6444769号、全発明者氏名:戸川欣彦、松本悠、岸根順一郎
  「磁性体装置及び高周波デバイス」、 出願人:大阪府立大学、
  平成27年2月27日出願(平成30年12月7日登録)
14.特許第6473346号、全発明者氏名:戸川欣彦、松本悠、十河忠幸、米村潤一朗
  「磁気デバイス及び論理回路装置」、 出願人:大阪府立大学、
  平成27年2月27日出願(平成31年2月1日登録)
15.特許第7291345号、全発明者氏名:戸川欣彦、宍戸寛明、山本浩史
  「キラル物質装置」、出願人:公立大学法人大阪および大学共同利用機関法人自然科学研究機構、
  2019年5月16日出願(2023年6月7日登録) 
16.特許US 11,698,360、全発明者氏名:戸川欣彦、宍戸寛明、山本浩史
  「Chirality detection device, Chirality detection method, Separation device,
    Separation method, and Chiral Substance Device」、
  出願人:公立大学法人大阪および大学共同利用機関法人自然科学研究機構、
  2020年5月15日出願(2023年7月11日登録)
17.特許第7496124号、全発明者氏名:高阪勇輔、戸川欣彦
  「単結晶育成方法」、出願人:公立大学法人大阪、2020年9月2日出願(2024年5月29日登録)

外部資金(研究代表者)

2023年度 公益財団法人豊田理化学研究所 スカラー共同研究 (Phase1)  「液晶を用いたスピン機能開拓」
2019年度 公益財団法人豊田理化学研究所 特定課題研究  「キラルスピン物質科学の探索」
2017年度 外国人特別研究員 受入研究者(研究代表者)  「キラルらせん磁性体を用いた超広帯域論理/干渉操作の実現」
2017年度 科研費 基盤研究(B)  「キラル磁性の物理と応用」
2013年度 JSTさきがけ “素材・デバイス・システム融合による革新的ナノエレクトロニクスの創成”
2010年度 総務省 SCOPE 若手先端ICT研究者育成型研究開発
2010年度 倉田記念日立科学技術財団 海外渡航費補助制度  「スピン流スピン波を用いたスピン操作機能の開拓」
2010年度 池谷科学技術振興財団 研究助成  「純スピン流を用いた磁気電気素子の微視的開発」
2009年度 倉田記念日立科学技術財団 倉田奨励金  「スピン流スピン波を用いたスピン操作機能の開拓」
2009年度 JSTシーズ発掘試験A(発掘型)  「磁気素子の新規動作機構の微視的開発とその応用」

外部資金(共同研究者)

2023年度 科研費 基盤研究(A)  「単分子誘電体が拓く未踏材料領域の探査」
2020年度 日本学術振興会 日露二国間交流事業  「カイラル物質中の弾性・磁気・光自由度の複合相関ダイナミクス」
2019年度 科研費 新学術領域研究(研究領域提案型) D01班  「量子液晶の制御と機能」
2019年度 科研費 新学術領域研究(研究領域提案型) 計画班  「量子液晶の物性科学」
2017年度 日本学術振興会 日露二国間交流事業  「カイラル螺旋磁性体の構造とスピンダイナミクス」 報告書
2016年度 科研費 基盤研究(B)  「単分子誘電体の機能開拓と応用」
2015年度 日本学術振興会 研究拠点形成事業  A.先端拠点形成型  スピンキラリティを軸にした先端材料コンソーシアム
2014年度 文部科学省 研究大学強化促進事業  広島大学インキュベーション研究拠点  キラル物性研究拠点
2014年度 日本学術振興会  頭脳循環 海外長期派遣研究者  「ナノ材料科学における国際的研究コアの形成」
2014年度 日本学術振興会  日露二国間交流事業(共同研究) 「カイラリティと磁性:物質創製から新機能実現まで」
2013年度 科研費 基盤研究(S)  「化学制御Chiralityが拓く新しい磁性」
2012年度 科研費 基盤研究(A)  「キラル磁性体の合成戦略の確立」
2010年度 JST CREST “二酸化炭素排出抑制に資する革新的技術の創出”  「固体界面を制御した全固体二次電池の創製」
2007年度 科研費 特定領域研究 “スピン流の創出と制御”  A02班 スピン流とナノヘテロ構造