2020年度 第6回「PERSEUS 講演会」を開催しました

20210113_PERSEUS講演会-212x300今回は、Zoomを使って、JAXAベンチャー認定 株式会社DATAFLUCTの久米村氏をお招きし、ベンチャーに関することをテーマにご講演頂きました。

日   時 2021年1月13日 (水) 14:00~16:00
参加数 学生32名(B1 1名,B2 8名,B3 9名,B4 7名, M1 2名,
M2 3名,D1 1名,高専専攻科2年 1名)、教職員・関係者 5名

講演では、JAXA認定ベンチャーDATEFLUCTの説明や社会課題を解決するために、衛星データ活用するなど、データサイエンスを駆使ことや、課題に対して、データサイエンティストが具体的に解ける問題へと分解し、実装していく手法のお話もあり、とても興味深い講演でした。また学生からも多くの質問がでており、久米村氏よりリアルな話も、学生にとって有意義な時間となりました。

<講演の様子>
 20210113講演の様子1-768x414202101131講演の様子2-768x414


また、事後アンケートについて、プログラム代表者である小木曽望教授が報告されました。


<事後アンケート>               アンケート提出 32名

1) 今回の講演を通して、最も印象に残ったことはなんでしょうか? 理由も記してください。
【ねらい】 幅広い講演内容を思い出し、自身で再構築するため。

●「私が学生の時に知っておきたかったこと」の関連:7名
・ うち1名は、「尊敬できる人はいますか?」という質問。自分が知っている職業が少なすぎること
に気づいたこと。
 キャリア構築のための姿勢 (やりたいことでないと続かない・アート思考・今後必要な人材): 5名
● 久米村氏が行っている事業(人工衛星を利用したビジネス、データの活用):6名
● データサイエンスの広がりおよびデータサイエンティストの役割:5名
● 久米村氏のこと:9名
・様々な企業を転職して多くの事業を立ち上げたこと
・データサイエンティストという自分の武器の強みを理解していること
・創業理由(日本の新規事業開発部を担うために創業した点)
・人工衛星を作るというのではなく、衛星データを活用するという視点

私にとっては、「社会課題を解決する」、「新規事業を立ち上げる」、「データサイエンティストの強みを利用する」、「衛星データを利用する」ことが絡み合っていることが印象的でした。一つの項目を選ぶという質問形式はあまりよくなかったのかもしれませんが、印象に残った領域はそれぞれにばらけていることが分かります。きっと、選ぶのが難しかったのではないかと思います。

 

 2) 新規事業コンサルタントFACTORIUMの説明、およびDATAFLUCTで行っているビジ ネス の中で、最も気になったビジネスを取り上げて、そのビジネスの目的は何か、どんなデータを利用するか、どんなデータを出力し、何に役立てているのかを簡単に記してください。
【ねらい】 久米村氏がデータサイエンティストとして立ち上げてきた事業種の多さ、衛星データが利用できる分野が多岐にわたることを理解する。ビジネスとしては、「顧客の価値」を明確化し、そのために複数分野のデータを統合し、顧客に価値のあるデータとして提供することが重要であることを理解する。

1. 漁場選定 (Watatsumi) :9名
2. フードサプライチェーン :7名
3. AI証券サービス :6名
4. 土地取得支援: 4名
5. CO2モニタリング: 3名
6. スマートシティ :1名
 その他 、DataFluct 、 FACTORIUM:各1名. 

 

3)JAXA非常勤職員として、久米村さんはオープンイノベーションビジネス立ち上げを担っていて、いくつかの動画を紹介されていました。その中でどれに一番興味がありましたか?

【ねらい】 YouTube動画を見て講演のことを思い出してもらうとともに、JAXAが共創しようとするビジネスの分野が幅広いことを理解すること。(難しい設問が続くので、中休みの意味もある.)
所属が機械系だからかな?

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ロボットに興味のある学生が半数以上。所属が機械系だからかな?

 

4)人工衛星データを利用してさまざまな社会課題を解決しようという試みが進んでいます。JAXAサイト をみて、最も興味のある分野を選んでください。その他の場合は記述してください.(その他参考サイト )
【ねらい】 人工衛星データが幅広い分野で使えることを知ってもらうため。

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1.「エネルギー・資源」: 9名
2.「農林水産」: 7名
3.「防災・災害監視」: 5名
4.「地理情報」:4名
5.「通信・測位」:3名と
その他、「教育・デザイン」、「海洋」、「気象・環境」、「インフラ監視」:各1名.

わりと幅広く分類した。それぞれの目的を実現するために、どういう種類のデータをどうやって集めるかにも興味をもってほしいと思います。

 

5)SDGsについて、将来、解決に携わりたいなど、興味のある課題はありますか? SDGsの17の目標項目あるいは169のターゲットからから選んで記述してください。
【ねらい】 今後の社会活動はSDGsを抜きにしては語れないことを理解してほしかったことと、それに自分がどういう立場で携わりたいかを意識してもらうため。さらには、SDGsに興味を持ってほしいから。

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回答者の大半が工学所属のためか「9. 産業と技術革新の基盤をつくろう」が最も多かったが、それ以外にも多くの項目に興味があることが分かりました。複数回答があったので、合計は32名より多い。

 

6) その課題を解決するために、自分はどんな役割で参加したいと思いますか? 今回の久米村さんの講演で言えば、自分はどんな武器を持ちたいですか?
【ねらい】 自分自身で何を目指すべきかを考えるきっかけにすること。

それぞれ考える深さが異なり、さまざまな回答がありました。学年が進むほど、専門分野がはっきりしてくることが印象的でした。
「自分は何を活かして生きていこうか?社会貢献するためにどんな能力が必要か?」ということは、高校生から大学生にかけて一番考えることではないかと思っています。しかし、日々のことで忘れてしまう。久米村さんの講演はそれを考えるのにとても良い内容でした。学生各自がそれぞれの武器を実現するために、「システム思考」が使えることを願っています。回答で「システム思考」に触れていたのは3名くらいかな。

 

7)「私が学生の時に知っておきたかったこと」の中で最も印象に残った項目とその理由を記述してください。
【ねらい】 自分の現在を見つめ直し、今後の学生生活に役立ててほしいため。

1. もっと専門性をつけておけばよかった:8名
2. もっと大人と出会えたらよかった:12名
3. 技術の未来について考えておけばよかった:4名
4. たくさん本を読んだ方がよかった:6名
5. 切磋琢磨できる仲間を見つけたかった:1名

その他、「学生自体は視野が狭かったということ」 1名は、 すべての項目に対応してしまうため、別枠としました。2の「もっと大人と出会えたらよかった」は、大学では教えられない典型的な項目です。自分自身が積極的に動くことでしか得られないことであり、SSSRCの活動鳥人間の活動などを見ていると、そのような機会は多くあるように思います。

 

8)【重要質問】リスペクトする大人はいますか? いるとしたら誰ですか? いる場合は「その他」を選び、名前もしくは自分との関係(例:バイト先の社長,高校時代の先生など))を記述してください。
【ねらい】 久米村さんからのリクエスト。

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「リスペクト」の取り方がそれぞれだと思いますが、「いない」が15名と約半数。
「いる」の17名の内訳は、先生(小中高,バイオリンなど):7名、親・父・従兄 :3名、インターン先のCEO: 1名、有名人:3名、具体的ではないが複数いる: 3名。久米村さんの予想通りかな。