2020年度 PERSEUS Zoom講演会を4月に開催しました
2020年度 PERSEUS Zoom講演会
「宇宙光通信に人生をかける」開催報告
今回は、宇宙ベンチャー企業の「ワープスペース」 CEO の常間地悟氏にリモートでご講演いただきました。
常間地氏は、筑波大学在学中の20歳で最初の起業を行い、これまでに4社のスタートアップ企業を立ち上げられています。現在は、宇宙光通信を行う「ワープスペース社」のCEOを務めているおり、今年3月には宇宙光通信の地上実証試験のために、500万円を超えるクラウドファンディングを成立させられております。
日 時 | 2020年4月17日(金) 16:00~17:30 |
参加者数 | 30名(学生25名[B2 10名,B3 7名,B4 4名,M1 2名,M2 2名],関係者 5名) |
講演では、人生におけるターニングポイントとスタートアップを立ち上げた過程から、現在計画している超小型衛星のための宇宙光通信プラットフォームについて、宇宙光通信の利点やビジネスとして目指すところを含めてご講演いただきました。新型コロナウイルスの非常事態宣言下でのリモート講演会ではありましたが、多くの学生が参加して盛り上がりました。
PERSEUSとしては、今回初めての宇宙ベンチャー起業家の講演であり、またZoomでの講演も初の試みでしたが、Zoomのチャットを利用することで、双方向の質疑応答もでき、今後のオンライン講演会について非常に参考になりました。
事後アンケート(一部抜粋)
<感想>
常間地さんが今までの体験で感じてこられた、人や社会に依存するあやうさ・不確実性というものは私たちも今まさに感じることができる部分で、リスクや不確実性のある世界の中でどう選択・行動していくかについてとても考えさせられました。 また、一人称的なあきらめをしてしまうことは多いですが、気を付けて行動していこうと思います。 (B2) |
どの会社でも送信機を衛星に搭載すれば光空間通信が可能になるという点が面白く、衛星ビジネスとして発展しそうだなと思いました。ありがとうございました。 (B2) |
私は常間地氏とは異なり、リーマンショックや東日本大震災のときは幼かったこともあり深く考えることはしてこなかったが、今回の新型コロナで世の中の不安定性を感じることとなった。そんな中でのこの講演は自分にとって新たな、多くの視点を得る良いきっかけとなったと思う。特に、地球観測データをプライバシーの観点から見るという視点が自分の中では出にくい考えだったので参考になった。革新的なアイディアの負の側面についてもしっかり考察していこうと思う。(B2) |
このところちょうどアンテナのローテーターの開発を実施しているのをみていたのと、最近ISSが目視できるタイミングで観察していたために、低軌道での衛星が見える範囲にいるのがどれほど短いか体感しており、せっかく衛星を打ち上げても通信可能時間が限られていることがネックだと強く感じていたので今回のWarpHub InterSatの計画を見てぜひ事業化して欲しいと感じ、またサービスとして存在する必要があると感じた。 状況にもよると思うが、「中途半端におきにいく意思決定」ではなく「攻めた意思決定」をするという意識を持とうと思った。 「半年前の経験は意思決定の基礎になり得ない」という言葉は驚きが大きかった。テクノロジーやさらに言えば世の中自体の変化は早いという意識を常に持とうと感じた。(B3) |
世界の不安定さからは逃れられることはないので、何事も恐れず挑戦するという考え方は新鮮であった。先行き不透明の現状を味方につけ、時間を有効に活用し、自身の能力向上に努めたい。また、「やる人は既にやっている」という言葉も印象的だった。 目まぐるしく変化する世の中で、半年前の知識経験は意思決定の基礎にすらなり得ないといった考えが、常間地氏が大学の専門を基にしながらも、時流に乗った宇宙工学分野におけるビジネスに新たに挑戦させているのかと考えた。(B3) |
宇宙光通信の話も魅力的でしたが、この講演で私が最も印象に残ったのは常間地さんのチャレンジングな生き方です。自分は比較的安定している方向を生きているので、常間地さんのあらゆることに恐れず突っ込んでいく生き方には感銘を受けました。これから自分が生きていく上でもいろいろなことに恐れず挑戦していきたいと思いました。(B3) |
宇宙光通信を行うことで、従来の通信方式で必要であった周波数調整の手間を省くことができ、中継ハブ衛星によって、常時通信を行えるという点がとても魅力的だと感じました。(B4) |
宇宙ビジネスを成功させるには様々な課題があると思いますが、チャレンジすることへの重要性をひしひしと感じました。衛星開発にも、まず行動してみるという姿勢を大切にしていきたいです。ご講演ありがとうございました。(M1) |
コロナという先が見えない状況の中で、どのようにマインドで立ち向かっていけば良いのか。また、イノベーションを生むためにはトップを目指し続けるという気概が重要であり、今までの経験も頼りにならないという内容が特に記憶に残っている。この考えを実行するのは難しいかもしれないが、少しずつでも実行し、自らイノベーションが起こせるように精進したいと思う。(M2) |
常間地さん、新型コロナで不安定な世の中で、学生に元気を分けていただき、ありがとうございました!