「ひろがり」安全審査会 参加学生レポート報告!

「ひろがり」の安全審査がJAXAつくば宇宙センターで行われ、無事「合格」いたしました!

参加された学生がその時のレポートを書いてくれました。


「ひろがり」の安全審査会に行ってきました!!

こんにちは。大阪府立大学小型宇宙機システム研究センターの修士1回生の橋脇です。10/31(木)「安全審査会ph.0/1/2」に参加するため、JAXAつくば宇宙センターに行ってきました。

安全審査会ロケット1-300x225大阪府立大学と室蘭工業大学で共同開発している超小型衛星「ひろがり」はJAXAなどが開発するロケットに乗り、国際宇宙ステーション(ISS)から放出されます。このような人工衛星には、ロケットやISSおよび搭乗員に対して安全であることが要求されています。僕たちは2020年の打ち上げを目指し、日々開発に力を注いでいますが、これらの要求を満たすことを証明できなければ打ち上げてもらうことはできません。安全審査では、「ひろがり」がそれらの要求を満足しているかをJAXAやNASAによって審査されます。安全審査はph.0~3に分かれており、先日はph.0/1/2の審査会に行ってきました。

安全審査は「JAXAと資料を通して事前調整」、「安全審査会で対話形式で最終確認」といった流れで進みます。「ひろがり」の審査はかなり難航しました。当初は2018年の末から2019年頭にかけて終える予定でしたが、事前調整に時間がかかり、10/31にやっと安全審査会当日を迎えることができました。

     展開後の「ひろがり」

ひろがり展開後-142x300最も困難を極めたのが、「ひろがり」の名前の由来でもある展開構造物(左下図)です。これらが、ISS内、またはISSからの放出直後に誤って展開してしまった場合、ISSと衝突してしまうのではないか、ということが指摘されたのです。JAXAの方や先生方の協力もあり、なんとかISSとは衝突をしないことが説明できるようになり、無事安全審査会を終えることができました。長く険しい道のりだったので、「やっと終わった.頑張ってきてよかった」と思ったことを覚えています。

また、審査会が終わった後にNASAの方が「ひろがり」を見て「Very interesting design(とても面白い設計だね)」と言ってくれたことがとても印象に残っています。正解が分からない中、頑張って作ってきた衛星がNASAの方から評価されたのです!それはそれは嬉しかったです!!!

                                                                                                     
                                                                                                      「ひろがり」の作業着をアピール
ひろがり作業着

ph.0/1/2の安全審査会を終えることができました。一歩前進したことを感じ、より一層打ち上げが楽しみになってきました。審査としてはまだ、ph.3が残っていいます。後ひと踏ん張り、気を引き締めて頑張っていきたいと思います!!皆様も応援どうぞよろしくお願いします!!