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大阪府立大学高等教育開発センターでは、2012年より学生FD スタッフに教職員と協働で教育改善について企画・提案をしてもらい、学生の視点からFD活動(教育改善活動)を行ってきました。毎年様々な活動を行いその活動報告を府大のこちらのサイトで開示してきました。2022年大阪公立大学の誕生を経て、2023年度よりこれまでの学生FD活動の一部はOMUラーニングセンターの学生スタッフの活動に引き継がれることとなりました。
2022年度に中百舌鳥キャンパスで行った学生FD活動、「レポートの書き方講座」、「公認心理師座談会」、「留学経験者オンライン発表会」、「留学生向け教育支援に関わる企画」を報告をいたします。
この「留学生向け教育支援に関わる企画」のもとで、留学生のためのOMUID取得を解説した動画を制作し、加えてOMUIDの取得や、UNIPA・Moodleの使い方の説明会を開催した活動は2023年3月20日に学長賞を受賞(添付資料9ページ)しました。
学生FDスタッフは6月15日・16日の2日にかけてレポートの書き方講座をオンラインで開催しました。1日目はレポートを書き慣れていない1年生に向けて、レポートの具体的な書き方・組み立て方や大学での学びにおける基本的な姿勢を、2日目は良いレポートを書くために必要な引用の仕方と引用に便利なデータベースの使い方を伝えました。
同左
工学域 機械系学類2年 松下 昴由
51名
【1日目】レポート執筆について、未熟な私たち学生がこの企画を実施する意味を考え、学生ならではの情報を届けられるように工夫しました。具体的には、実際に自分が書いたレポートを例示しつつ、悩みながら作成した経験談を共有することで、初めてレポートを書く1年生の不安が和らげられるように心がけました。
準備をしている段階で、学生ならではの視点を持つようにというアドバイスを職員の方からいただきました。教職員の方と協働できる環境で、学生FDスタッフの強みに気づきそれを生かすことができ、より良い企画になったと思います。今後も「自分がかかわる意味」は何なのだろうかということを考え、自分らしい企画を立てられるように頑張ります。
【2日目】
この企画において主に「引用の仕方」を担当し、わかりやすく伝えることを意識しました。
引用方法はレポートを書くことに慣れていない1年生にとっては、ルールを教えられることもなくわかりにくいポイントだと思ったので、できるだけ例を多く見せるように資料作りの段階で心がけました。
また、J-stageやGoogle Scholarを実際に使って体験してもらうことで、参加者が求めている参考資料が意外と簡単に手に入ることを知る機会になったと思っています。
本企画で資料作りを進めていく過程で、自分自身にとっても勉強になることも多く、結果として有意義な講座を実現することができ、実施して良かったと思います。
公認心理師の資格取得に興味のある学域学生を対象として、資格取得に関する疑問や不安を解消し、同じ道を志す仲間づくりができる場を提供するため、昨年度に引き続き、第2回目の座談会を開催しました。
本企画は、自身の所属する環境システム学類人間環境科学過程の授業で、公認心理師に関する質問が先生に寄せられていることを知り、人間環境科学課程の先生と協働し、前回の座談会の改善点を踏まえ、進化した座談会になるように改良しました。特に、同じ道を志す先輩・同級生とつながり、先生・先輩にじっくり相談ができるように、個別相談・個別交流の時間を新たに設けました。
2022年10月27日(木) 16:34~18:45
① 大阪府立大学現代システム科学域 環境システム学類 人間環境科学課程 2~4年② 大阪公立大学現代システム科学域 心理学類1年生③ 大阪公立大学現代システム科学域 学域単位入学1年生※参画メンバーが大阪府立大学所属であり、大阪市立大学とカリキュラムの違いがあるため、大阪府立大学系統の所属学生のみを対象とした。
教育学修支援室 学生FDスタッフ大阪公立大学 現代システム科学域 心理学類
環境システム学類 人間環境科学課程 3年 木岡智優知識情報システム学類3年 端谷大輝環境システム学類 人間環境科学課程 3年 大平渚瑠環境システム学類 社会共生科学課程 3年 寒川千聖
1. 座談会に参加したことで、資格に関する疑問や不安は解消されましたか?
回答数: 11
3. 個別相談・交流について満足度を教えてください。回答件数: 2
4. 感想・ 和やかな雰囲気の中で自由に質問できてよかった。・ 話しやすい雰囲気がとてもよかったです。・ 色々な先輩や先生の話が聞けて楽しかったです。・ 一つ一つの質問に、詳しく答えてくれてありがたかったです。・ 各班でどんな内容が出たか報告する時間があったのがとてもありがたかったです。・ 先生や先輩方からいろんな情報が聞けていってよかったです!今回は周りに先輩だけだったので同回生とも話がしたかった。
※担当者と協力いただいた3年生による振り返りを踏まえて、担当者コメントを記載しています。
本座談会の成功点は、当日の温かい雰囲気が作れたことだと思います。座談会は、先生方および実習経験者の皆さんに参加いただくことで初めて成立する企画であり、皆さんとうまく連携することで、よい空間を作ることができました。グループトークにおける話題の共有タイムなど、昨年度のプログラムからの変更は、昨年度の改善点を活かしました。これにより、参加者にとってより良い会となり、企画担当としても、参加者の声を基に改善することのやりがいを、改めて実感できました。
一方、課題と認識したことは、参加者同士の交流を促すという、本年度の実施目的の一つが果たせなかったことです。疑問の解消と参加者同士の交流という二つの目的を両立するためには、構成にさらなる工夫が必要だと思いました。
また、本年度は昨年度より多くのメンバーに運営に参加してもらったため、より効率的に運営を進められると想定していました。しかし、運営メンバー・先生方・実習経験者・学生FDスタッフという多方面にたいして、情報をわかりやすく伝達し、調整することは、想像以上に大変なものでした。今後の課題として、多くのメンバーで企画を実施する際は、より効果的な連絡・調整方法を模索していきたいです。
<謝意>ご協力いただいた皆様のお力添えにより、座談会を成功させることができました。心よりお礼申し上げます。
学生FDスタッフは10月19日に国際交流課との共催で留学経験者オンライン発表会を開催しました。
留学をしたいと思っていても留学に対する具体的イメージがわかない学生に対して、留学を実際に経験している先輩から留学をするために必要な準備や留学後の意識変化などを話してもらうことで、留学へのイメージを具体化し、モチベーションを高めてもらう機会を提供する同時に、大学の制度的な情報を得る機会を提供するメリットを考え、国際交流課に共催いただく形で企画しました。
Zoomによるオンライン
・国際交流課職員の偏り、留学制度などの説明・留学経験者からのビデオメッセージ・留学経験者との座談会 登壇者の方々に以下の3つの質問に答えてもらう ・留学の決定方法 ・留学するための準備 ・留学してよかったこと など
・佐々木貴広さん (卒業生)・斎藤由紀乃さん (文学部4年)・石丸汐見さん (経済学部4年)
・教育学修支援室 学生FDスタッフ・国際交流課
工学域機械系学類2年 松下昴由
約20名
留学前はお金関連などを含めて国際センターと綿密に連携しながら準備を進めていくことや、留学前にこれからの留学に対する思いを紙に書き起こしておくこと、実際に異文化に触れたことで回りの事に対するとらえ方が変わったことなど、直近まで留学を経験していた人ならではの意見を聞くことができ、自分も含めて貴重な時間になりました。
突然の依頼に快諾してくださった佐々木さん、斎藤さん、石丸さん、ギリギリまで動いて下さった職員の皆さんには感謝しています。
しかし本企画を実施するにあたり、一番感じたのは時間が少なかったことです。次の機会があれば登壇者も時間も増やして実施したいです。
今回の企画は、「元から留学に興味がある」学生が集まったと思います。次は「留学に興味ない人」を対象に留学に興味を持ってもらえるような企画があればいいと思いました。一方で、元から留学に興味がある学生たちには、「留学までの流れ」や「国際センターと何を決めるのか」といった留学への実務的な面を伝える企画があってもいいと思いました。
特別履修生の履修を担当している教育推進課職員の話から、2022年4月大学統合やコロナにより、交換留学生のOMUID取得の際には、国際交流課職員の全面的なバックアップが必要だったことと、非正規生のトラブルが重なり、労力を要したことを知りました。私自身、台湾へ留学することが決まっており、留学生の不安な気持ちがよくわかります。
そこで、留学生がOMUIDをスムーズに取得し履修準備ができること、さらにはUNIPAやMoodleの使用のサポート体制が必要ではないかと考え、「留学生対象英語版OMUID取得の解説動画の作成」と「留学生対象OMUID取得やUNIPA・Moodleの使い方説明会」を実施しました。
まず、一つ目のサポートとして、留学生対象英語版OMUID取得の解説動画の制作を行いました。
学生FDスタッフ工学域 電気電子系学類 2年 植田 迅
今回作成した動画は、多くの留学生に活用され、国際交流課をはじめとする留学生のサポート先から大変よい評価を頂きました。1つの動画がここまで沢山の人に影響を与えることに驚きました。今後も引き続き留学生へのサポートを続けていこうと思います。
<謝辞>今回ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。動画のアドバイスやそもそも今回の企画案の提案、動画提供後の対応など様々な方々にサポートしていただきました。本当にありがとうございました。
1の動画作成に加えて、留学生対象OMUID取得やUNIPA・Moodleの使い方の説明会も実施しました。動画では伝えきれない部分を対面で説明しました。
対面で説明する際、事前に英語版OMUID取得の動画を使って登録したと、留学生から聞き、嬉しかったです。当日参加していただいた留学生の疑問が全て解決できたので、良かったです。ただ、嬉しいと同時に、今回Moodleの使い方を説明する動画を作成していないので、使い方がわからない留学生が多いことを知りました。来年の企画ではMoodleに焦点を当てて説明していきたいと思いました。
<謝辞>今回ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。当日も国際交流課の職員の方、学生FD担当の職員の方に協力していただき、そつがなく進行できました。本当にありがとうございました。
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