研究者はクリエイティブ。自分に制限をかけず、自由に思う道を進んでください! 都市科学・防災研究センター/現代システム科学研究科環境社会システム学類 | 教授野村恭代 研究テーマを教えてください。 コンフリクトの合意形成手法に関する研究、地域総合相談拠点機能の研究、孤立・孤独支援施策に関する研究 研究の内容を教えてください。 社会は、様々な価値観をもつ多様な人々によって構成されています。そのため、他者との間に摩擦や対立が生じることはあたりまえのことです。あらゆる人が尊重され、ともに生きる社会をつくるためには、対立が生じないように感情を抑制するのではなく、建設的な関係性構築を目指しながらいかに合意するかを考えなければなりません。そのための具体的手法について研究を進めています。また、日頃から人と人とがつながりながら、孤独を感じることなく暮らすことのできる地域づくりに取り組んでいます。 今後達成したい研究目標や、現在の研究を社会にどう貢献させていきたいかなど、教えてください。 社会や人に関する研究は、地域社会において活用することのできないものであれば、それは成果とは言えず、自己満足に過ぎません。コンフリクト研究も孤独・孤立に関する研究も、社会や地域に具体的に還元することを常に念頭におき、地域のみなさんと一緒にしくみとして実装していきたいと考えています。 その目標を達成するために、研究時間の確保などの日々行っている工夫や、取り組んでいる活動などを教えてください。 オンとオフを明確に分けるようにしています。たとえば休日にはPCを持ち歩かない(見ない!)、などをすることで、普段研究に集中できるようにしています。 時には研究が止まることや、思うような研究成果が出ないときもあるかと思いますが、そのようなときにどうやって乗り越えるかを教えてください。 研究に関するものをすべて研究室において、自宅では考えられない環境をつくることで完全に研究から離れます。負担に感じた時点で、自由な発想に基づいた研究はできなくなくなると考えているため、そうならないように「事前予防」しています。 研究者へとしての道を歩んでいる若手研究者へメッセージ 研究者ほど創造的でクリエイティブな職業はありませんし、本来は思考を縛られる必要もありません。しかし、年齢を重ねると経験値が邪魔をして、考えが偏ってしまうこともあります。若いからこそ発揮できる力があります。自分に制限をかけず、自由に思う道を進んでください!