研究テーマを教えてください。
社会政策・人口論
研究の内容を教えてください。
今日に至るまで幅広い分野から、多様な側面から論じられてきた人口問題に関心があります。具体的には、日本における家族や性と生殖に関する政策論の歴史研究を軸に取り組んできました。人口を直接変える出生・死亡・移動のうち、出生につながる結婚や出産、あるいは移動が自分で自由に選択できるはずなのに、必ずしもその人にとっての自分らしい選択、楽しさの選択になっていないことがある。その理由を解きほぐすような研究がしたいと思っています。個人研究が中心ですが、大学や企業に所属している異分野の研究者、行政関係者の方々と共同で調査研究に取り組んだこともあります。
今後達成したい研究目標や、
現在の研究を社会にどう貢献させていきたいかなど、教えてください。
出生や死亡・移動がもたらす問題に対する関心をもっと個人の人権、健康や幸せと関連づけて考察していきたいと思っています。そのことにも関連して、“自分の研究がどうすれば社会と関わりを持つことができるか”ということを意識しながら研究活動に取り組むようにしています。
その目標を達成するために、研究時間の確保などの日々行っている工夫や、
取り組んでいる活動などを教えてください。
1週間、1ヶ月、1年単位でのスケジュール管理に気をつけるようにしています。ただ過ぎて行きがちな日々の学びや気づきについて振り返る時間も定期的に持つように心がけています。研究を社会にどう貢献させていくかということが問われている時代にあって、“依頼をいただいたものについてお引き受けする”というような受け身ばかりではなく、自ら社会に働きかけていこうとするような能動性を持ちたいなと思うようにもなりました。

時には研究が止まることや、思うような研究成果が出ないときもあるかと思いますが、そのようなときにどうやって乗り越えるかを教えてください。
異分野の研究者・研究仲間と交流するなどして、<目の前のしんどい状況>から距離をとるようにしています。あれをしよう、これもしようなどとまた思えるまでの小休止です。
研究者としてのキャリアを諦めようと考えたことはありますか。
もしあれば、そのとき何を思い、考えて、
やはり継続していこうという決断に至ったのかを教えてください。
研究活動で職を得ることができなかったら何をしようかと、他に自分にできることは何だろうかと、そんなことを考えていた記憶はあります。と申しますのは、3年任期の同志社大学政策学部講師を経て大阪市立大学大学院経済学研究科准教授として着任するまでの1年は、非常勤の科目担当講師として過ごしました。次の職を得られなかったら何をしようか、他に自分にできることは何だろうかと、そんなことを考えながらもそれまでと変わらず研究活動を継続していた。そんな1年があったことをふと思い出すことが今でもよくあります。
研究者へとしての道を歩んでいる若手研究者へメッセージ
研究者は孤独などと言われますが、そうとも言えるとは思うのですが、共同研究や地域連携といった協働の経験を通して仲間意識や信頼しあうことの大切さに気づきました。他者との関わりのなかから学びつつ、少しずつでもなりたい自分に近づいていきたいと思って日々を過ごしています。