興味のあることや好きなことをどんどんやると、あなたのうしろには道ができていく。 情報学研究科学際情報学 | 教授真嶋由貴惠 研究テーマを教えてください。 ヘルスケア情報学、医療・看護情報学情、報教育システム、教育工学 研究の内容を教えてください。 看護や医療をよくするために情報科学やその他の学問領域を活用するというスタンスで研究を進めています。中でもICTを活用した看護教育システムや看護技術教育システムの開発、看護後術の暗黙知研究などに取り組んできました。他にはナースコールデータの活用研究や看護師の腰痛予防教育などもあります。最近では、未病予防を目的とし、労働者の健康経営、大学生の健康キャンパスなどの実践において、ICTやAIの活用を進めています。健康というものは失ってみて初めてありがたみがわかるものです。人々が病気にならないように、ヘルスリテラシーを高め、健康行動変容ができるようなモデルを構築したいと考えています。 今後達成したい研究目標や、現在の研究を社会にどう貢献させていきたいかなど、教えてください。 実践的研究の手法を使って本学の学生の健康の維持増進、ヘルスリテラシーの向上を行い、日本だけでなく世界で活躍できる人材の育成をしたいです。それによって本学のブランディングを高めることができるとともにキャンパスを中心とした健康な街づくり、その輪を広げていきたいです。多くの人たちが、IKIGAIを持った生活ができるような取組を情報ツールや人間同士のつながりなどを使って実現したいと思っています。 その目標を達成するために、研究時間の確保などの日々行っている工夫や、取り組んでいる活動などを教えてください。 自分自身が健康でなければなりませんので、まずは睡眠時間の確保から逆算して研究時間や家庭生活の時間を確保するようにしています。若い時のようにずっと仕事時間に充てることはできなくなりましたので、研究室の学生さんにもスケジュールを伝え、効率的な指導ができるように協力してもらっています。最も大事にしているのは人とのつながりです。特に自分の興味の範囲以外にいらっしゃる方々とお話しする機会をとらえるようにしています。 時には研究が止まることや、思うような研究成果が出ないときもあるかと思いますが、そのようなときにどうやって乗り越えるかを教えてください。 ルーティンとして学外発表する学会を決めています。少しでも新しいと思えるようなアイディアがあれば、アプライしてみる、ということですかね。 研究者としてのキャリアを諦めようと考えたことはありますか。もしあれば、そのとき何を思い、考えて、やはり継続していこうという決断に至ったのかを教えてください。 そもそもが研究者になろうと思ってここまで来たわけではないのですが、自分自身が課題に思ったことをいかに解決するか、ということだけを考えて進んできたといった感じでしょうか。おそらく研究者としてというよりは、世の中の課題を見つけてずっと走り続けるのではないかと思います。 研究者へとしての道を歩んでいる若手研究者へメッセージ 自分の興味のあることや好きなことをどんどんやっていきましょう、スピードは関係ないです。そうすると多分、あなたのうしろには道ができていくと思います。