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2024年9月17日

【終了しました】「研究者交流会 ~語ろう・拓こう~」のご案内

専門が異なる人との対話は、思いがけない研究の展開につながることがあります。また、専門が異なる人との対話を楽しむ文化を育むことは、総合知を生み出す土壌になります。

今回は、様々な分野の 18名 の研究者が集まり、自身の研究について語ります。 申込不要・無料・出入り自由 ですので、学生の皆さま、教職員の皆さま、ぜひお気軽にお立ち寄りください!!

チラシダウンロード(1.1MB)

日 時 9月27日(金) 13:30~15:30
場 所

大阪公立大学 中百舌鳥キャンパス 学術交流会館 ※多目的ホールに変更となりました

プログラム

13:30~14:15 前半発表(発表番号が奇数の研究者)
14:15~15:00 後半発表(発表番号が偶数の研究者)
15:00~15:30 自由交流

参加者

  • 大阪公立大学所属の学生、教職員
  • 南近畿女性研究者支援ネットワーク所属機関の方
    ※申込不要・無料・出入り自由です。
共 催

大阪公立大学 女性研究者支援室
大阪公立大学 URAセンター

発表者一覧 (18名)  ※奇数番号の方が前半、偶数番号の方が後半に発表します。

番号

氏名・所属

テーマ・発表内容・キーワード

Jean Lin 准教授

大阪公立大学
文学研究科

研究者情報

テーマ : 「本場の味とは何か?」ー帰属の美学から考える

旅行に行くと「本場の味が食べたい」と思う人は多いが、「本場の味」とは何なのか?
我々は何をもって「本場」を感じ、なぜ「本場」を求めるのか?本発表では、我々がどのよ
うにして「本場」すなわち「真正性(authenticity)」に価値を見出すのかということを、
日常や旅先での食事を例に考える。その上で、芸術の価値と真正性の関係についても
考察を広げる。
キーワード : 真正性 、 食文化 、 芸術

清原 文代 教授

大阪公立大学
国際基幹教育機構

研究者情報

テーマ : ICTを活用した日本語話者向けの中国語初級教材の開発
私はICTを活用した日本語話者向けの中国語初級教材の開発、及び中国語教員向けの
ICT利活用のための情報提供を行ってきました。前者に関しては、音声付きPDF教材や
音声入りEPUB(電子書籍)の作成、更に教材のPodcast配信があります。
後者については、学術誌での発表に加え、変化の激しいICT環境に対応するため、
インターネットを通じて積極的に情報を発信しています。現在はChatGPTやClaude
などの生成AIを活用した教材や教案の開発に取り組んでいます。
キーワード : 中国語教育 、 ICT 、 生成AI

牛 冰 准教授

大阪公立大学
経済学研究科

研究者情報

テーマ : 医療経済学の未来に向けて
私は、経済学の応用分野の一つである「医療経済学(Health Economics)」を専門として
おり、健康・医療・介護の分野における実証研究を行っています。 海外ではよく知られていて
人気のある分野ですが、国内の研究者人口が少ない状況です。交流会では、現在取り組んで
いる研究テーマである「健康・医療情報ニーズ」や、「ヤングケアラーのための支援」について
ご紹介します。将来への展望として、医療経済学×(情報学、福祉学、心理学…)を通して
多分野との連携が期待されています。
キーワード : 医療経済学 、 実証研究 、 多分野連携

布施 邦子 特任講師/

ウォレスタッド 千鶴子
特任講師

大阪公立大学
国際基幹教育機構
COIL事業部門

テーマ : 本学における「学びの循環」の実践報告

GC・SI副専攻ソーシャル・イノベーションコース(SIコース)では、海外学生との協働学習
通して、社会的・文化的背景が異なる視点から社会課題の本質を掘り下げ、解決策を
創造し、多様な立場の人々とともに課題解決に取り組むことができる人材育成を目指して
いる。SIコースが実施するバーチャル・ランゲージテーブル(VLT)、COIL型授業、集中講座
SIGLOC、長期留学の4層構造の学びが有機的に循環し、ソーシャル・イノベーターに必要
な多様な価値観やグローバルな視点を学生が主体的に習得していく事例を報告する。
 

キーワード : 学びの循環 、 COIL型教育 、 グローバル人材育成

井上 淳 准教授

大阪公立大学
理学研究科

研究者情報) 

※展示のみの参加

テーマ : 堆積物に含まれる"小さな炭"からわかること!

堆積物に含まれる「小さな炭粒子」の研究を通して、様々な「火」の歴史を解明してきま
した。森林火災や野焼きで発生する炭粒子,工業活動から発生する炭粒子,これらの
炭粒子の研究から、数十万年間の山火事の増減や,1000年前からの山焼きの歴史,
そして過去100年間の工業活動の変遷を明らかにしています。今までの研究で明らかと
なった代表的な成果について紹介します。

キーワード : 炭化物 、 火 、

桑原 希世子 准教授

大阪公立大学
国際基幹教育機構

研究者情報

テーマ : 古生代放散虫化石の研究

2億5000万年まえの放散虫化石について研究しています。放散虫とはガラスの骨格を
もつ単細胞生物で、海棲のプランクトンです。殻が化石になりやすく、時代ごとに様々な
形に進化したので示準化石として役に立ちます。一方、放散虫化石の示相化石としての
位置付けはよく定まっていません。放散虫のかたちの魅力について発信するとともに、
放散虫生層序、放散虫殻サイズの時間変動など、研究の一部を紹介します。

キーワード : 放散虫化石 、 古生物学

足立 奈津子 教授

大阪公立大学
理学研究科

研究者情報

テーマ :  生物多様性の宝庫“礁生態系”の変遷から探る地球環境

サンゴ礁生態系は、海の熱帯雨林に例えられる生物多様性の高い場です。しかし、現在
観察されるようなサンゴが礁の主役になったのは約3400万年前で、それ以前の礁は
海綿や二枚貝、微生物類など、様々な生物によって形成されてきました。研究室では
約6億年以降の礁生態系の時代変遷に着目し、その繁栄や衰退の背後にあった生物の
進化と海洋環境の変動の解明に挑んでいます。交流会では、礁生態系の危機の時代に
何が起こっていたのか、最近の研究成果を紹介します。

キーワード : 礁生態系 、 生物多様性 、 気候変動

 金田 さやか 講師

大阪公立大学
工学研究科

(研究者情報

テーマ : 人工衛星の姿勢制御と不安定ビークルへの応用

人工衛星にとって姿勢制御技術は、ミッション達成の上で必要不可欠な技術である。
コントロールモーメントジャイロ(CMG)は、国際宇宙ステーションに搭載され軌道変更
に使われており、現時点で運用される最新のアクチュエータである。本研究室ではCMG
より先進アクチュエータである二重ジンバルCMG装置の実験的検証を行った。その地上
応用として不安定なビークルの制御システム構築を目指す。

キーワード : 姿勢制御 、 コントロールモーメントジャイロ

三枝 栄子 講師

大阪公立大学
理学研究科

研究者情報) 

テーマ : 光る金属錯体を活用した材料開発

本発表では、発光性ランタノイド錯体の創成について紹介する。周期表3族第6周期に
位置するランタノイドは、蛍光体やレーザーとして利用されている発光材料の一つで
あり、可視から近赤外領域で固有の発光色を示す。私たちは、省エネルギー光源の開発
に向けた材料や、細胞膜中で光るバイオイメージング材料への応用を目指して、新しい
錯体の合成に取り組んでいる。

キーワード : ランタノイド錯体 、 発光 、 薄膜

Dedetemo Kimilita
Patrick 研究員

大阪公立大学
工学研究科

テーマ : A low cost xanthan gum-based alkaline hydrogel electrolytes for
all-solid-state rechargeable manganese dioxide/zinc batteries

Development of a new hydrogel electrolyte for Alkaline Manganese in rechargeable batteries.
Alkaline zinc batteries have attracted considerable interest as potential candidates for energy
storage systems because of their high theoretical capacity for metallic zinc anodes (820 mAh g−1)
and corrosion resistanceIn particular, alkaline Zn-MnO2 batteries are considered candidates for
energy storage because of their low cost, availability of raw materials, and high theoretical
energy density (308 mAh g-1) based on 1st electron reduction. However, concerns regarding
rechargeability remain an obstacle in the utilization of large-scale applications. 
My research theme focuses on the development of hydrogel electrolytes for all-solid-state
rechargeable alkaline batteries to address the aforementioned issues for large-scale applications.

キーワード : Xanthan Gum , Hydrogel electrolyte , Alkaline Battery

朝田 良子 准教授

大阪公立大学
工学研究科

研究者情報) 

テーマ : 微生物制御-殺菌ストレスで発生する損傷菌の動態解析と制御理論の構築-

細菌芽胞は、厚い外殻を持ち加熱処理や電磁波などの殺菌処理に極めて高い耐性を
有します。通常の殺菌処理条件に対し、死滅せずに亜致死状態で生残するものが存在
し、条件が整うと発芽して増殖すると考えられています。これを「損傷菌」と呼び、その
発生リスクと対策は大きな問題になっています。本発表では加熱・電磁波処理における
殺菌ストレスに着目し、損傷菌の検出・計数法および制御理論構築への取組みを
ご紹介します。
 

キーワード : 食品科学 、 細菌芽胞 、 損傷菌

笠松 真吾 准教授

大阪公立大学
理学研究科

研究者情報

テーマ : 新奇生理活性物質 超硫黄分子種に着目した冬眠研究への挑戦

 ゴールデンハムスター(Mesocricetus auratus)は、代謝と熱産生を抑え、低体温状態
(冬眠)に入ることで、寒冷で食料の少ない環境に適応します。しかし、冬眠を支える生体
メカニズムはまだ多くが解明されていません。近年、体内で生成される『超硫黄分子』が
強力な抗酸化作用やレドックスシグナルの制御に関与することが明らかにされましたが、
その代謝と冬眠との関係は不明です。私は現在、冬眠性哺乳類における超硫黄分子の
代謝と冬眠制御の関連を研究しています。

キーワード : 超硫黄分子 、 冬眠 、 レドックスバイオロジー

堀江 真行 教授

大阪公立大学
獣医学研究科

研究者情報

テーマ : 新しい獣医ウイルス学をめざして

私はこれまでにウイルスを中心とした幅広い生物学研究を展開してきた。本発表では
その中でも特に、多様な動物・環境からのウイルス探索と、私たちがウイルスから獲得
した遺伝子配列を用いた古代ウイルスおよびウイルスと生物の共進化に関する研究に
ついて紹介する。

キーワード : ウイルス 、 多様性 、 進化

松浦 知香 助教

大阪公立大学
医学研究科

研究者情報

※展示のみの参加

テーマ : 新型コロナワクチン4回目接種までの免疫原性に関する研究

私は、2021年4月より公衆衛生学の助教を務めており、2021年から2024年にかけて
新型コロナワクチンの免疫原性、有効性、安全性(副反応など)に関する研究に従事して
きました。今回は、その研究のうち、ワクチンの免疫原性に関する成果を報告いたします。
現在では、多くの人が新型コロナに対する免疫を獲得していますが、パンデミック当時に
おいてはワクチンの貢献は非常に大きなものでした。変異株の影響もあるため、抗体価が
そのままワクチンの有効性を示すわけではありませんが、ワクチンによって獲得された
免疫とある程度相関していることがわかっています。
  

キーワード : 新型コロナウイルス 、 ワクチン 、 免疫原性

桝田 聖子 准教授

大阪公立大学
情報学研究科

 (研究者情報

※展示のみの参加

テーマ : 高齢者のICTリテラシーの向上に関する取り組み

高齢先進国のわが国では、健康寿命を延伸する取り組みが世界で注目されている。
健康寿命を延伸するためには、情報通信技術(InformationCommunication
Technology,ICT)を用いた健康管理に期待が寄せられている。特に,高齢者では
ICTを活用した健康管理のニーズが高いと考えられるが、ICTを活用する力(ICTリテ
ラシー)の育成が課題となっている。交流会では、高齢者のICTリテラシーを向上し、
健康管理を可能とするために、ディスカッションしたいと考えている。

キーワード : 高齢者 、 情報通信技術(ICT) 、 ICTリテラシー


小笠原 佑衣 特任助教 

大阪公立大学
国際基幹教育機構

テーマ : 運動負荷が翌日の起床時コルチゾール反応に影響を及ぼすメカニズムを探る

起床時コルチゾール反応(CAR)は運動に対する身体の適応過程を反映する指標である
可能性が示唆されている。私のこれまでの研究では、CARに影響を
及ぼす運動の条件や
運動に対する適応過程におけるCARの変化について検討してきた。これらの研究から、
運動に対するCARの変化を捉えうる実験プロトコルが確立されつつある。しかしながら
「なぜ運動がCARに影響を及ぼすか」というメカニズムの部分は明らかではない。これ
からの研究では、運動がCARに及ぼす影響について、そのメカニズムを明らかにしていく。

キーワード : 運動 、 バイオマーカー 、 アロスタシス

西山 菜々子 助教

大阪公立大学
リハビリテーション学
研究科

 (研究者情報

テーマ : 緩和ケア病棟入院中がん患者に対するリハビリテーションの有効性検証

私の研究テーマは「緩和ケアにおけるリハビリテーション・作業療法」です。市中病院で
作業療法士として勤務していた頃、緩和ケアチームや緩和ケア病棟でリハビリを担当し
ていました。この領域のリハビリは、ニーズはあり、各地で実践されていますが、科学的
根拠が示されておらず、特に緩和ケア病棟では包括診療
となるために提供量が限られ
ている施設が少なくありません。 緩和ケアにおけるリハビリの有効性を示し、リハビリを
必要とする患者に行き届くようにしたいと考え、研究に取り組んでいます。

キーワード : 緩和ケア 、 がん終末期 、 リハビリテーション・作業療法

高井 飛鳥 助教

大阪公立大学
工学研究科

研究者情報

テーマ : 運動支援・介護・リハビリテーションに役立つロボット・システムの開発

人がいつまでも自分で体を動かせるよう手助けするロボットやシステムの開発を目指し
ています。そのために、人の運動能力や感覚を測定する技術や、足りない力を補ったり、
体への負担を軽くするロボットを研究しています。また、脳の働きを計測する技術や仮想
現実(VR)を活用した支援システムにも取り組んでいます。交流会では、運動に関わる
様々なニーズや課題について話し合い、他の分野ではどのように課題を解決し、人々に
届けているのかなど、ノウハウを学びたいと考えています。
  

キーワード : 運動 、 ロボット 、 支援技術