動物社会学研究会のご案内
2025年1月21日
- 研究会(2024年度)
第8回 大阪公立大学 動物社会学研究会のお知らせ
第8回 大阪公立大学 動物社会学研究会は以下の内容で開催いたします。
外部の方もオンラインから参加可能です。皆様のご参加をお待ちしております。
開催概要
日時: 2025年1月24日(金) 10:00-11:30
(発表および質疑応答の進行に応じて前後する場合がございます)
場所: 大阪公立大学 理学部E棟第10講義室
(外部の方はオンラインにて参加いただけます。お手数ですが、詳細はこちらの共通連絡先へお尋ねください)
発表内容
野外におけるミナミメダカの繁殖個体の体サイズと産卵数の季節変化 北向祐人
季節による環境変化は動物の生活史に大きな影響を与える。季節変化は繁殖行動にも影響し、温度や日射量の変化によって動物の活動や性成熟の進行を大きく変化させるなど、様々な現象が観察されている。ミナミメダカOryzias latipes(以下、メダカ)は代表的なモデル生物の一つであり、温度や日射量と繁殖行動の関係が古くから室内実験により調べられてきた。一方で、野外生態、特に繁殖行動は不明な点が多く、季節変化に伴う繁殖個体の生理的コンディションや産卵数の変化、代替繁殖戦術の出現の変化については未解明である。そこで本研究では、繁殖期に野外で定期的な調査を実施し、メダカの繁殖個体における体サイズと産卵数、代替繁殖戦術の季節変化を明らかにすることを目的とした。3か月におよぶ調査の結果、5月以降の繁殖期の進行とともに雌の生理的コンディションは悪化したが、終盤の8月には、小さなコンディションの良い当歳魚と思われる雌が繁殖していた。また、体重に関係なく産卵数は5月から6月中旬にかけて増加し、その後は減少した。調査期間中2週間おきに、受精卵をお腹につけた雌を採集し、現在、親子判定用のマイクロサテライトプライマーの有効性と多型性のテスト中である。研究会では、繁殖個体のコンディションや産卵数の季節変化に影響を与える環境要因について考察する。さらに、親子判定の進捗状況を報告するとともに、メダカの雄の代替繁殖戦術の実態を繁殖状況から予想する。
過去の研究会の発表者と発表要旨
過去の研究会の発表者と発表要旨はこちらからご覧下さい。
連絡先
森(研究会渉外担当) a20se029★st.osaka-cu.ac.jp
★を@マークに変えて送信してください。