お知らせ

2023年1月11日

Queen Mary University of LondonのChristopher Switzer博士らとの共著論文が受理されました。

今回我々は、硫化水素(H2S)が細胞質酵素であるsuperoxide dismutase 1 (SOD1)によって主に解毒され、H2Sによる細胞傷害を防ぐ主要な決定因子であることを明らかにしました。さらに、SOD1はスルフィド酸化酵素活性を介して、活性硫黄分子種(reactive sulfur species, RSS)の生成も制限していることが明らかになりました。このことは、硫黄代謝におけるSOD1の新たな役割を示しており、SODの発見が、ヒトの病気における活性酸素の役割に関する研究に拍車をかけたように、今回の研究成果は、細胞機能不全における RSS にも同様の注目が集まる可能性があることを示しています。

本研究成果は、米国学術誌 Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America (PNAS)に2023年1月11日にオンライン掲載されました。