お知らせ
2023年8月21日
プレスリリース :超硫黄分子による心機能の制御メカニズムを解明
笠松真吾助教らは、東北大学大学院医学系研究科環境医学分野の赤池孝章教授、九州大学西田基宏教授らとの共同研究によって、超硫黄分子が「超硫黄触媒反応」を介してアルコールデヒドロゲナーゼ5(ADH5)による一酸化窒素(NO)分解代謝活性を担っていることを発見しました。また、このNO分解代謝活性は、ADH5のホルムアルデヒド解毒反応と超硫黄反応が連動することで発揮されることを見い出しました。さらに、ADH5の遺伝子改変マウスを用いて、超硫黄触媒反応を制御することで心臓の機能を向上させることができることを明らかにしました。今後、超硫黄触媒反応を創薬研究などに応用することで、虚血性心疾患や難治性心不全のみならず、感染症、生活習慣病、動脈硬化、糖尿病などの代謝性疾患、がんやアルツハイマー病などの神経変性疾患などの予防・治療法の開発を目指します。
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