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膀胱癌の治療
膀胱癌の治療
膀胱がんの多くは症状を伴わない「血尿」で見つかることが多く、痛みや頻尿などの症状で見つかる方は既に進行した状態であることも少なくありません。
さらに、血尿は自然と消失し、繰り返すことが特徴のため、複数回の血尿を伴い症状が進行する前に初回の血尿で泌尿器科を受診することをお勧めします。
早期のStage 1以下で発見されれば腫瘍を内視鏡的に治癒切除できるため、手術の侵襲は小さくて済みますが、stage 2あるいは3 と進行した状態では基本的に膀胱全摘術とともに尿路変更が必要になります。
そのような患者様に対して当院では2018年4月よりda Vinci システムを用いたロボット手術も開始しており、良好な周術期成績を収めています (全員が対象とならない場合もあります)。また、転移を伴うstage 4で発見された場合は抗がん剤による全身治療が行われます。
抗がん剤の初期治療効果は報告にもよりますが、奏効率は約50%であり、奏効期間も限定的と言われています。
2017年12月に、抗がん剤が効かなくなった患者様に対して免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれる新規の薬剤が使用できるようになり、今後の治療効果が期待されています。
当院では初期から進行した膀胱癌に対してほぼすべての治療が行えます。
膀胱癌と診断され、治療にお困りの患者様がおられましたら当院の受診も検討ください (文責:加藤)。