中世史:仁木 宏 教授

仁木 宏(にき ひろし)

経歴niki-france

https://researchmap.jp/read0181614

1962年生
大阪市立大学大学院文学研究科 教授
メールアドレス:niki◇osaka-cu.ac.jp(◇は@に置き換えてください)
大阪府東大阪市出身
1981年3月 大阪府立高津高等学校卒業
1985年3月 京都大学文学部卒業
1987年3月 京都大学大学院文学研究科修士課程修了
1990年3月 京都大学大学院文学研究科博士後期課程退学
1990年4月 日本学術振興会特別研究員
1990年6月 京都大学文学部助手
1994年3月 京都大学博士(文学)学位取得
1994年4月 園田学園女子大学国際文化学部専任講師
1996年4月 大阪市立大学文学部講師
1998年4月 大阪市立大学文学部助教授
2001年4月 大阪市立大学大学院文学研究科助教授
2007年4月 大阪市立大学大学院文学研究科准教授
2009年4月 大阪市立大学大学院文学研究科教授

研究

主な研究テーマ

日本中世史(特に、室町~織豊期の都市史・地域社会論)
現在はとりわけ、全国の港町、城下町に興味をもっている

学会・研究会活動

大阪市立大学日本史学会 委員

大阪歴史学会 代表委員

平安京・京都研究集会 世話人

1617会 発起人

大阪歴史学会、大阪歴史科学協議会、日本史研究会、史学研究会、歴史学研究会、史学会、

京都民科歴史部会、日本古文書学会などの会員

主要業績
研究報告
研究資金の獲得

社会活動

講演一覧
地方自治体関係の委員

教育

担当講義
他大学への出講

金沢大学 2003年度
京都大学 2003~2004年度
帝塚山大学 2004~
山口大学 2006年度
大阪大学 2008年度
島根大学 2009年度
高知大学 2012年度

大学院受験を考えているみなさんへ

大学院生指導の方針

一人前の研究者になるための基礎的能力や応用力を身につけ、大学等の研究機関や博物館・資料館、教育委員会の教員・専門職員となる院生を育てる。
高校教員、公務員(一般職)その他の道を選ぶ院生にも、一生なんらかの形で中世史にかかわってゆこうと思わせる、中世史研究の「楽しさ」を伝えたい。

中世史料の読解力、論理的な思考力、研究会における発表能力などを高める。
共同研究を実践し、組織の中でさまざまな役割を果たすことができる力量を身につけさせる。そのために中世史専攻の院生集団としての活動の機会を増やす。

それぞれの「地域」の現場において、歴史を探究し、歴史像を展開できる研究者を養成する。遠足や合宿にあたっては、院生が下調べをおこない、現地では地元の研究者の「地域」に対する思いや造詣の深さを実感してもらう。

院生の学習の場は学内に限らない。大阪歴史学会、日本史研究会などの部会・大会に積極的に参加するのはもちろん、機会があればそうした学会の委員を経験することも推奨する。

大学院生、若手研究者の研究指導のモデルケース

M1
・卒業論文をもとにした研究報告を、大阪歴史学会をはじめ、全国レベルの学会の部会、研究会などでおこなう。*1
・卒業論文を改稿して査読付き学術雑誌に投稿させ、掲載を目指す。*2
・近隣の博物館・資料館や市史編纂室などでのアルバイトを紹介する。
M2
・後期博士課程への進学を目指す院生には、日本学術振興会特別研究員(DC1)に申請させ、採用に向けて指導する。 *3
D1~3
・学会での報告、学術雑誌への投稿を指導する。
・DC1に採用されなかった院生には、引き続き、DC2への申請・採用を促す。
・後期博士課程3年目までに学位論文を完成し、学位取得することを目指す。
・後期博士課程修了予定者には、日本学術振興会特別研究員(PD)への申請を指導する。受入先の他大学教員への依頼を行う。
・特別研究員への採用ではなく、博物館・資料館などでのアルバイト・嘱託など、キャリアを積むことを目指す院生をサポートする。
OD・PD
・博士学位未取得者(OD)には学位論文執筆の指導を行う。特別研究員(PD)未採用者には申請を指導する。
・博士学位取得者には、学位論文を出版させるため、出版社の紹介、日本学術振興会科学研究費の研究成果公開促進費「学術図書」申請のサポートなどを行う。 *4
・博物館・資料館などでの嘱託職、他大学での非常勤講師職などが得られるよう努力する。
・大阪公立大学大学院文学研究科の都市文化研究センターにはドクター研究員制度があり、ODも一定の研究条件が確保されています。

★他大学の大学院博士後期課程修了者で、日本学術振興会特別研究員(PD)に申請する際、その受入研究者となることも可能です。御相談ください。

*1 大阪歴史学会・日本史研究会の卒論発表会以外に、戦国・織豊期研究会、中世史研究会(名古屋)、地方史研究協議会などで報告しています
*2 『ヒストリア』、『年報中世史研究』、『織豊期研究』、大阪市立大学日本史学会発行の『市大日本史』、大阪市立大学都市文化研究センター発行の『都市文化研究』など
*3 ここ数年では、申請者の大半が採用されています。但し、就職等で実際に特別研究員にならなかった者もいる。
*4 古野貢『中世後期細川氏の権力構造』(吉川弘文館)、村井良介『戦国大名権力構造の研究』(思文閣出版)、天野忠幸『戦国期三好政権の研究』(清文堂)

中世史専攻 大学院生の研究テーマ(2023年度)
大学院受験のススメ

仁木ゼミからは、中世後期を専攻する研究者を多く輩出しており、いまも多くの院生が在籍しています。
大学院受験を考えている方で、中世後期から織豊期を専攻されるみなさん。守護、戦国大名、織田・豊臣政権や、この時代の地域社会、都市・商業などをテーマとされる方は是非、おいで下さい。

前期博士課程(修士課程)の院生のうち、半分は他大学出身者です。他大学の方も積極的に受け入れています。
ここ数年の、仁木ゼミ(大学院)出身者の就職先としては、岡山大学、天理大学、近畿大学、福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館、石川県埋蔵文化財センター、和歌山市立博物館、わかやま歴史館、弥富市歴史民俗資料館、大阪歴史博物館、宇治市歴史資料館などがあります。仁木ゼミで努力を重ねれば、歴史学(中世史)を職業とする道が開けます。

豊かな中世史の舞台、摂河泉(摂津・河内・和泉)、そして畿内を本拠に、仲間たちとともに研究を進め、あたらしい中世史像を一緒に構築しましょう。

受験を考えている方は、一度、相談に来てください。
以下のメールアドレスに連絡をください。
必ず、またできるだけ早く返信しますが、SPAMメールに紛れることがあります。ので、しばらく返事がなければ再度、送ってください。
よろしくお願いします。
メールアドレス:niki◇osaka-cu.ac.jp(◇は@に置き換えてください)

 

合宿と遠足

歴史的な感覚を身につけるためには、まずその場を体験することが大事である。
ほぼ1~2ヶ月に1回、中世(織豊期まで)の都市・集落遺跡を、地元の大学教員や自治体職員の方など、専門家の案内で見学する。
また、遠足の拡大版として、春と夏の年2回、それぞれ3泊4日の合宿をおこなう。日帰りではゆけない中世の史跡を踏査する。

合宿・遠足の一覧はこちら

卒業生からのメッセージ

市大(現:公大)中世史ゼミから卒業し、社会で活躍するOBからのメッセージです。

古野貢さん

村井良介さん

天野忠幸さん

藤本誉博さん

新谷和之さん

谷口拓さん

徳満悠さん

嶋野恵里佳さん