挨拶と理念
挨拶
地域包括ケア科学では、地域で暮らす人々がより良い健康を保ち、その人らしい生活を送ることをめざして、地域・在宅看護学の視点から地域包括ケアやケアシステムを開発し、改善します。
少子超高齢化と人口減少が進むなか、ケアに関する情報管理や技術は急速に進歩してきています。また、人々の生き方や価値観、家族のあり方についても多様化が進み、ケアの内容や提供方法についても多彩な分野と地域の人々と共につくる地域包括ケアシステムの構築が進められています。
地域で暮らす人々の健康と生活をどのように支えるのか・・・
地域包括ケア科学分野では、人々が自分の暮らし方を主体的に選び、満足できる暮らしができるように、療養支援から予防的な支援までのあらゆる段階の支援を重視します。限りある社会資源を必要な人々が有効に活用できるよう、エビデンスに基づくケアシステムづくりや施策への提言を含めて活動しています。
本分野の前身は、大阪市立大学院看護学研究科在宅看護学領域(2006年度~2022年度)であり、これまで多彩な実践者・指導者や教育研究者を育成し、様々な研究活動や地域貢献を行ってきました。
これまで構築してきた人材・実践とのネットワークを大切にしながら、これからもケアに応用できるエビデンスの追求と人材育成を通して、地域包括ケアと地域・在宅看護学の発展に寄与すべく、研鑽してまいります。
ぜひ、私たちと共に学び、新しい時代のケアを創造していただきたいと願っております。
大阪公立大学 看護学部 地域包括ケア科学分野
教授 河野あゆみ
理念
あらゆる年代の疾病や健康障害のある人々と、そのリスクの高い人々、その家族、地域の人々に対して、生活の場で提供できるケアと看護の創造と発展に寄与します。
私たちが考える「ケア」と「看護」
ケア:生活の場で提供する医療介護福祉サービス、住環境支援、財産管理などの法的支援、就労や教育などの社会支援、人々同士の助け合いによる世話や配慮など広く含む。
看護:看護職が提供するケアの一つであり、人々の健康と生活をより良くするための医療ケア、生活支援、リハビリテーション、看取りの支援を含む。